【一途/King Gnu】コード進行と分析

『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌として書き下ろされた楽曲。

今回はKing Gnuの楽曲の中でも一際荒々しい、ロックナンバー『一途』のコード進行について分析していきます!

ここからの内容は、er-music編集部の独自の見解になります。 読者様との解釈に相違がある場合も、考え方の一例、娯楽の一環としてご覧ください。 また、ダイアトニックコードの理解があるとより楽しめるかと思います。 >>ダイアトニックコードについて

イントロのコード進行

楽譜イントロ

 

1~4小節目

コードF♯→A→D→C♯→D→A→A♯→G
ディグリ ー表記Ⅰm→♭Ⅲ→♭Ⅵ→Ⅴ→♭Ⅵ→♭Ⅲ→Ⅲ→♭Ⅱ

荒々しいギターのブラッシングが印象的な4小節。

このあと度々繰り返されるリフのルート音をギターで鳴らしています。

5~16小節

コードF♯m7→A7→D→C♯→D→A7→A♯7→G7
ディグリ ー表記Ⅰm7→♭Ⅲ7→♭Ⅵ→Ⅴ→♭Ⅵ→♭Ⅲ7→Ⅲ7→♭Ⅱ7

ここから全体的にバンドが入ってきます。

 

♭Ⅲ7セカンダリードミナント。♭Ⅵに向かうドミナントコードです。

はF♯ハーモニックマイナーのダイアトニックコード。

Ⅲ7は同主調であるF♯メジャーキーのセカンダリードミナントを借りてきたと解釈できます。

♭Ⅱ7Ⅰm7に向かう裏コード

 

Aメロ前にギターのみの4小節が入ります。

 

Aメロのコード進行

楽譜イントロ

 

1~8小節

コードF♯m7→A7→D→C♯→D→A7→B♭7→G7
ディグリ ー表記Ⅰm7→♭Ⅲ7→♭Ⅵ→Ⅴ→♭Ⅵ→♭Ⅲ7→Ⅲ7→♭Ⅱ7

エフェクトのかかった常田さんのボーカルが入ってきます。

コード進行はイントロと同様。

Bメロ前に2拍のブレイクがあります。

Bメロのコード進行

楽譜イントロ

 

1~8小節目

コードF♯m7→A7→D→C♯→D→A7→B♭7→G7
ディグリ ー表記Ⅰm7→♭Ⅲ7→♭Ⅵ→Ⅴ→♭Ⅵ→♭Ⅲ7→Ⅲ7→♭Ⅱ7

 

サビのようにも思えるBメロ。

ここから井口さんも入ってきます。二人の掛け合いがかっこいいパート。

コード進行は今までと同様。

サビのコード進行

楽譜サビ

 

1~8小節目

コードG♯m7→A♯7→D♯m→C♯→Cm7(♭5)→B→A♯→A
ディグリ ー表記Ⅰm7→Ⅱ7→Ⅴm→Ⅳ→Ⅲm7(♭5)→♭Ⅲ→Ⅱ→♭Ⅱ

ここでは全音上のG♯マイナーキーに転調しています。

 

Ⅱ7はⅤmに向かうセカンダリードミナント

から半音ずつルートが下がっていく進行。

Ⅲm(♭5)はⅣとⅢを滑らかに繋ぐパッシングディミニッシュとして経過音的に使われています。

♭Ⅲ→Ⅱ→♭Ⅱはパワーコードの平行移動で半音ずつ下がっていく特殊な進行。

Cメロのコード進行

楽譜Cメロ

 

1~8小節目

コードF♯m7→Bm7→E→A7→D→B7→E→C♯
ディグリ ー表記Ⅰm7→Ⅳm7→♭Ⅶ→♭Ⅲ7→♭Ⅵ→Ⅳ7→♭Ⅶ→Ⅴ

2番間奏後のCメロパート。

Ⅳ7は♭Ⅶに向かうセカンダリードミナント

今までのダークな進行に比べてダイアトニックコード内の音が多く、またⅠm7→Ⅳm7→♭Ⅶ→♭Ⅲ7→♭Ⅵの進行はすべてドミナントモーションの連続であり、美しい進行になっています。

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