DTM初心者のためのLoopcloud「特徴」「料金」「使い方」徹底解説!AIでサンプルを探す新時代の制作環境

音楽制作を始めたばかりのDTM初心者にとって、扱いやすいサンプルやループの存在は創作の幅を大きく広げます。
そのプロセスを効率化してくれるのが Loopcloud です。

AI技術搭載の検索システムにより、瞬時にマッチするサウンドを発見でき、数百万ものロイヤリティフリーサンプルをテンポやキーに合わせてビートの組み立てまでできます。
もはや、非常にスムーズな、小さなDAWのようです。

本記事ではLoopcloudの仕組みやプランを解説し、インストール手順と使い方を詳しく紹介します。

Loopcloudとは?

LoopcloudはLoopmasters社が提供するサブスクリプション型のサンプルプラットフォームで、MacとWindowsのスタンドアロンアプリおよびVSTプラグインから利用できます。
Ableton LiveやLogic Proなど主要DAWと連携し、AIが楽曲のテンポやキーを解析して数百万のサウンドから最適な候補を提示してくれます。

無駄のないシンプルで洗練されたデザインで、非常に扱いやすいソフトウェアです。

loopcloudのホーム画面

Loopcloud 公式サイトはこちら!

主な特徴

ロイヤリティフリーとポイント制度

Loopcloudでダウンロードするサンプルはすべてロイヤリティフリーで、購入後は期限なく使用できます。
サブスク会員になると毎月ポイントが付与され、ポイントを使ってサンプルやパックを交換します。余ったポイントは繰り越されるため、使い切れなくても無駄になりません。

月間ポイントについては「3章:料金プラン」をご覧ください。

高機能なアプリとプラグイン

アプリには「Search」「Explore」「Edit」の3タブがあります。SearchではBPMやキー、ジャンルなどのフィルターでサウンドを絞り込み、Exploreでは限定パックや新着素材からインスピレーションを得ることができます。Editタブでは最大8トラックのマルチトラックエディタを使って、複数のサンプルを並べてプレビューし、ループやステムとして書き出せます。

AI検索とエフェクト

きたるAIの時代。
なんといっても、AI。

Loopcloudバージョン6以降では、AIが楽曲のキーやハーモニーを分析し、類似サウンドを推薦してくれます。
DelayやFilterなどのFXを搭載したエディタでサンプルの一部分にエフェクトを適用したり、チューニングやチョップ操作も行えます。

  1. Find Similar (類似サウンドを検索) 選択したサンプルと音響的に似た特徴を持つサウンドを検索します。サンプルのバリエーションを見つけたい時に便利です。
  2. Rhythmic Match (リズミック・マッチ) 選択したサンプルの**リズム、タイミング、スウィング(ノリ)**をAIが分析し、それにマッチするループを検索します。テンポだけでなく、グルーヴ感が合う素材を見つけるのに役立ちます。
  3. Harmonic Match (ハーモニック・マッチ) 選択したサンプルのキー(調)やコード進行をAIが分析し、音楽理論的に(調和的に)マッチするサンプルを検索します。

 

MIDI機能

17万以上のMIDIファイルをタグ検索でき、6種類のプリセット音色で試聴可能。
Pitch Lock機能を使えばキーを固定したまま再生できます。気に入ったパターンをDAWにドラッグすれば自分の音源で再生できます。

loopcloudのMIDIライブラリ

Flip Sample

サンプルをワンクリックで別のパターンに変換する革新的な機能。
自動でパターンやエフェクトが適用され、新しいアイデアを生み出せます。

料金プラン

プラン月額料金 (円)月間ポイントクラウドストレージPC台数
Artist7951005GB2
Studio1,39530050GB2
Professional2,495600250GB4

 

使いきれなかったポイントは、翌月に持ち越しが可能です。
私は相当期間放置し、最近になってバリバリ使い出したのですが、今でも7,000ポイント近く溜まっています…

loopcloudの累積ポイント

にゃん
最初は好きなジャンルやテンポ帯を決め、Searchタブで聴き比べましょう。
Artistプランから始めてポイントの使い方を学び、慣れてきたら上位プランにアップグレードすると損なし!
無料トライアル期間中に各機能を試して自分のスタイルを確立しましょう。

Loopcloud 公式サイトはこちら!

Loopcloudのインストール方法

  1. アカウント作成 – 公式サイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを登録してアカウントを作成します。無料トライアルではクレジットカード情報の登録が必要になる場合がありますが、14日間は課金されません。
  2. アプリのダウンロード – ログイン後、MacまたはWindows用のインストーラーをダウンロードします。スタンドアロンアプリと各種VST/AUプラグインが同梱されているので、DAWで使用する場合もこのインストーラでまとめて導入できます。
  3. インストールの実行 – ダウンロードしたインストーラを起動し、画面の指示に従ってインストールします。途中でプラグイン形式の選択(VST3/AUなど)が表示されるので、自分のDAWに対応した形式を有効にしておきましょう。
  4. 初回起動とログイン – インストール完了後、Loopcloudアプリを起動するとログイン画面が表示されます。アカウント情報でログインすると、100ポイントが付与された状態でHome画面にアクセスできます。
  5. オーディオ設定 – DAWと一緒に使う場合は、アプリ右上の設定メニューからオーディオインターフェースやサンプルレートを確認しておくとプレビューが安定します。

Loopcloudの使い方

Loopcloudを最大限活用するために、具体的な操作手順を段階的に紹介します。

ライブラリを検索する

サウンドを見つける基礎となるのは、画面上部の3つのタブです。
Searchタブの検索バーにキーワードを入力し、ジャンル・楽器・BPM・キーなどで絞り込みます。結果は波形付きで表示され、クリックで即試聴できます。

  • Search:BassからBrowse Collectionsの14カテゴリのボタンと、検索窓で直感的な検索ができます。
  • Explore:人気、新着のパックやコレクションがずらりと並んでおり、楽曲の着想を得るのにも役立ちます。
  • Library:実際に取得した音源だけでなく、自前のLoopcloudに読み込ませると、このタブで一元管理できます。

loopcloudの検索画面

 

ライブラリのポイント購入

気に入ったサンプルはハートアイコンでお気に入り登録し、BUYボタンでポイントを使用して購入できます。
購入済みのサウンドは「Library」に保存され、クラウド経由でアクセスできます。

購入すると、右下のBUYボタンExportボタンに変わります。
便利なのが、このExportボタンをクリックしたまま、ドラッグしてDAW上にカーソルを持ってくると、そのままDAWに読み込ませられます。

 

マルチトラックエディタを使う

Editタブでは8トラックのタイムライン上でサンプルを並べ、パンやボリュームを調整。
完成したループはWAVやステムとして書き出してDAWにドラッグできます。

テンポやキーの変更、サウンドの切り貼りはもちろん、前述のFlip Sampleなど、ビートメイクに申し分ないツールが組み込まれています。

loopcloudのEDIT画面

Loopcloud Sounds VSTを使う

DAW内でプラグインを開くと、インストゥルメントやジャンル別にサウンドを探せます。
DAWを離れずにブラウジングと試聴ができるため、作業効率が高まります。

その他の便利機能とメリット

  • 限定サウンドの提供 – トップレーベルやアーティストと提携した独占サンプルパックを入手可能。
  • 複数デバイスとクラウド同期 – 2〜4台のPCで利用でき、保存内容が自動同期されます。
  • セキュリティとプライバシー – Amazonサーバーで安全にデータを保管。解約後も購入サンプルは凍結されるだけ。
  • コンパクトモード – 画面幅に応じて自動調整され、DAWと並行して使いやすい。
  • ポイントの追加購入 – 必要に応じて追加購入でき、柔軟にサンプルを取得可能。

学習リソースとコミュニティ

公式サイトでは日本語のチュートリアルやブログが公開され、SearchやExploreの活用法、AI検索のコツなどを学べます。
イベントページではビートメイクコンテストなども開催されており、他のクリエイターとの交流の場としても活用できます。

最新情報は公式ブログやSNSで発表されるため、定期的にチェックするとお得です。Loopcloudで音楽制作を楽しんでください。

loopcloudのホーム画面

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