INTENSITY 2 / zynaptiqの最新セール情報・使い方

zynaptiqの「intensity 2」は、写真のHDR（ハイダイナミックレンジ）合成に近いコンセプトをオーディオに適用した、ユニークなプロセッサープラグインです。顔認識アルゴリズムにヒントを得た独自技術により、サウンドが本来持つディテール、明瞭さ、密度、そして知覚的なラウドネスを、シンプルな操作で劇的に向上させます。バージョン2では、新たなアルゴリズムの追加やM/S処理、イマーシブ対応など、プロの現場の要求に応える大幅な進化を遂げました。

intensity 2 の主な特徴

• シンプルな操作性: 主要なコントロールは一つで、サウンドのディテール、明瞭さ、音圧感を直感的に調整可能。
• 3つの独自アルゴリズム: v1のスムースな「SMOOTH」に加え、よりバイト感と強いトランジェントを生み出す「CRYSTAL」と「BRONZE」を新規搭載。
• M/S処理とステレオイメージャー: サイド成分のみを処理することで、自然でワイドなステレオイメージを簡単に生成。
• イマーシブオーディオ対応: 最大16チャンネルをサポートし、サラウンドやイマーシブフォーマットの制作にも対応。
• 低CPU負荷・低レイテンシー: 新アルゴリズムはCPU負荷が大幅に削減され、レイテンシーも3サンプルとほぼゼロに。

新アルゴリズム CRYSTAL & BRONZE

より強力なトランジェントとバイト感を加える新開発エンジン

バージョン2で新たに追加された「CRYSTAL」と「BRONZE」は、zynaptiqが独自に設計した最小位相フィルターバンクをベースにしています。これにより、サウンドにさらなる「バイト感」と力強いトランジェントのアタックをもたらします。オプションで64bit内部処理が可能でありながら、CPU負荷は大幅に軽減され、レイテンシーも3サンプルと限りなくゼロに近いパフォーマンスを実現。従来のバージョン1のアルゴリズムは「SMOOTH」として引き続き搭載されており、サウンドキャラクターに応じて3種類から選択できます。

高度な信号処理とシンプルな操作性

サウンドを「よりそのサウンドらしく」する独自技術

intensity 2の中核をなすのは、顔認識アルゴリズムで用いられるような技術を応用した、非常にユニークな信号処理です。これは、信号の重要な特徴を彫り出すように強調することで、サウンドが本来持つキャラクターを失わずに、ディテールと明瞭さを引き出します。複雑な処理を内包しながらも、ユーザーは基本的に一つのノブを操作するだけで、インスピレーションの赴くままに素早く結果を得ることができます。

M/S処理とイマーシブオーディオ対応

ステレオの広がりからサラウンドまで対応する柔軟性

ステレオインスタンスでは、通常のステレオ信号（L/R）だけでなく、Mid（センター成分）のみ、またはSide（サイド成分）のみを個別に処理することが可能です。特にSide成分にintensity 2を適用すると、ミックスに埋もれがちなアンビエンスやリバーブのディテールが引き出され、驚くほどワイドで心地よいステレオイメージを創出できます。さらに、最大16チャンネルまでサポートしているため、イマーシブオーディオのミキシングやマスタリングにも対応可能です。

使用感とワークフロー

intensity 2は、ミキシング、マスタリング、サウンドデザインといったあらゆる工程でその真価を発揮します。

ミキシングでは、個別のトラックに適用して存在感を高めたり、バスにインサートしてグループ全体のまとまりと迫力を向上させることができます。マスタリングでは、最終的な音圧と明瞭さを、コンプレッサーやリミッターとは異なるアプローチで自然に稼ぐことができます。

特に、Side成分に適用してステレオ幅を広げるテクニックは非常に効果的です。複雑な設定なしに、楽曲全体のスケール感を大きく広げることができるでしょう。シンプルなUIは試行錯誤を促し、インスピレーションを刺激する高速なワークフローを実現します。

システム要件

Mac

• OS: macOS 10.15.x 以降
• CPU: Intel & Apple Silicon
• プラグイン形式: AU, VST 3, AAX Native (64-bit)

Windows

• OS: Windows 10 以降
• CPU: 情報不足
• プラグイン形式: VST 3, AAX Native (64-bit)

※オーソライズには無償のiLok.comアカウントが必要です（iLok USBドングルは必須ではありません）。1ライセンスで2台のコンピューターにアクティベーション可能です。

※要件はバージョンアップで変わる可能性があります。

総評：音の解像度を直感的に引き出す、次世代エンハンサー

intensity 2は、従来のEQやコンプレッサー、エンハンサーとは一線を画すユニークなプロセッサーです。サウンドのキャラクターを壊さずにディテールとラウドネスを引き出すその能力は、ミックスやマスターに新たな次元の明瞭さと迫力をもたらします。シンプルな操作性でプロフェッショナルな結果を迅速に得たい全てのクリエイターにとって、必携のツールと言えるでしょう。