Lustrous Plates Surround / liquidsonics セール価格推移 と特徴

Liquidsonicsの「lustrous plates surround」は、同社の高く評価されるプレートリバーブ「Lustrous Plates」をサラウンド環境へ拡張したプラグインです。独自のFusion-IR技術により、最大7.1.6 Dolby Atmosまでのイマーシブオーディオ制作において、7種類のクラシックなプレートサウンドを驚異的なリアリティで再現します。

lustrous plates surround の主な特徴

• 最大7.1.6 Dolby Atmosに対応したサラウンドプレートリバーブ
• 7種類の個性的なプレートモデルを忠実に再現
• リアルさと柔軟性を両立する独自のFusion-IR技術
• サラウンド空間での緻密なリバーブコントロール機能

7つの個性的なプレートモデル

キャラクターの異なる7つのプレートサウンドを収録

lustrous plates surroundは、Chrome, Silver, Steel, Rhodium, Beryllium, Gold, Platinumという7種類のプレートリバーブモデルを搭載しています。それぞれが異なる金属の特性をシミュレートしており、明るくきらびやかな響きから、ダークで密度の高い響きまで、楽曲やソースに応じて最適なキャラクターを選択できます。

Fusion-IR技術

静的なIRと動的なアルゴリズムのハイブリッド

Liquidsonics独自のFusion-IR技術は、インパルスレスポンス（IR）の持つリアルな音響特性と、アルゴリズミックリバーブの持つ豊かなモジュレーションや柔軟なコントロール性を融合させたものです。これにより、プレートリバーブ特有の複雑な倍音や金属的な鳴りを忠実に再現しつつ、生々しく動的な減衰カーブを実現しています。

サラウンド対応の緻密なコントロール

イマーシブ空間を自在にデザイン

本プラグインは、サラウンドミックスに特化した高度なパラメーターを備えています。各チャンネルグループ（Front, Rear, Centerなど）のディケイタイムを個別に調整したり、リバーブの広がり（Width）や前後バランスをコントロールすることが可能です。これにより、単に空間を追加するだけでなく、リスナーを包み込むような没入感のある音場を精密に設計できます。

使用感とワークフロー

UIは直感的で、膨大なパラメーターも分かりやすく整理されています。豊富なプリセットから始めることで、すぐに求めるサウンドに近い設定を見つけることができるでしょう。

特にDolby Atmosのようなイマーシブ環境でのミキシングにおいて、ボーカルや楽器などのオブジェクトにリアルな空間の響きを与え、全体のミックスに一体感と奥行きをもたらす上で絶大な効果を発揮します。映画のサウンドデザインからイマーシブミュージックまで、プロフェッショナルな現場で要求されるクオリティと柔軟性を提供してくれます。

Standard版との違いは？

「lustrous plates surround」は、ステレオ版である「Lustrous Plates」の上位版という位置づけです。主な違いは以下の通りです。

• 対応チャンネル数: Standard版がステレオに特化しているのに対し、Surround版はLCR, 5.1, 7.1から最大7.1.6 Dolby Atmosまでのマルチチャンネルフォーマットに対応しています。
• サラウンド用パラメーター: Surround版には、チャンネル間のリバーブバランスや広がりを調整するための専用パラメーターが追加されています。

すでにStandard版を所有しているユーザーは、アップグレード価格での導入が可能です。

システム要件

Mac

• OS: macOS 10.15 Catalina 以降
• CPU: Intel / Apple Silicon (Native)
• プラグイン形式: AU, VST2, VST3, AAX (64-bit)

Windows

• OS: Windows 7 以降
• プラグイン形式: VST2, VST3, AAX (64-bit)

※要件はバージョンアップで変わる可能性があります。iLokアカウント（無料）が必要です（物理的なUSBキーは不要）。

総評：イマーシブ制作に必須の、最高峰プレートリバーブ

lustrous plates surroundは、単なるステレオリバーブの拡張ではありません。イマーシブオーディオという新たな表現領域のために、ゼロからサウンドをデザインできる強力なツールです。Dolby Atmosをはじめとするサラウンドミックスを手掛ける全てのクリエイターにとって、そのリアルで音楽的な響きは、作品のクオリティを一段階引き上げるための決定的な要素となるでしょう。