Maschine 3 Update / native instruments セール価格推移 と特徴

Native Instrumentsの定番ビートメイキングプラットフォーム「Maschine」がバージョン3にメジャーアップデート。これは既存のMaschine 1〜2ユーザーを対象としたアップデート版です。待望のステム分離機能やMIDI編集強化など、ユーザーの声を反映した多数の新機能を搭載し、音楽制作の自由度を飛躍的に向上させます。

maschine 3 update の主な特徴

Maschine 3へのアップデートによる主要なポイントをまとめました。

• iZotope RX技術による高精度なステム分離機能
• Bounce In Placeやシーン毎のテンポ設定など、コミュニティの要望を反映
• ハードウェア不要でも快適なマウスによるMIDI編集機能の強化
• 再構築されたモジュレーションエディターと高度なオートメーションツール (Ver 3.4)

ステム分離機能 (Stem Separation)

あらゆるオーディオからボーカル、ドラム、ベースなどを瞬時に分離

iZotopeの定評あるRX技術を搭載し、既存のトラックをインポートするだけで各パートを個別のステムとして抽出できます。これにより、サンプリングの素材探しやリミックス制作の可能性が劇的に広がります。これまで難しかった「この曲のドラムだけ使いたい」といったアイデアが、ボタン一つで実現します。

コミュニティの要望を反映した新機能

Bounce In Placeやシーン毎テンポ設定で、より柔軟なトラック制作を実現

CPU負荷を軽減しつつクリエイティブな音作りを可能にする「Bounce In Place」、楽曲の展開にダイナミクスを与える「シーン毎のテンポ設定」、圧縮ファイル形式のサポートなど、ユーザーからのフィードバックを元にした実践的な機能が多数追加されました。さらに、Kontrol MK3キーボードとの連携も強化され、トランスポート操作などがよりスムーズに行えます。

強化されたMIDI編集機能

ハードウェアなしでも直感的な打ち込みが可能になるマウス編集ツール

分割、結合、消去、ミュートといった基本的な編集ツールやキーボードショートカットが大幅に改善されました。これにより、Maschineハードウェアがなくても、ソフトウェア単体でスムーズかつ迅速にアイデアを形にすることができます。オーディオプレビュー機能も搭載され、より効率的なノート入力が可能です。

使用感とワークフロー

Maschine 3は、制作のあらゆる段階でその進化を発揮します。例えば、古いレコードからサンプリングしたループに対し、ステム分離機能を使ってベースラインだけを抜き出し、新しいビートと組み合わせるといった使い方が可能です。また、CPU負荷の高いシンセパートは「Bounce In Place」で素早くオーディオ化することで、PCの処理能力を気にすることなく、さらにエフェクトを重ねて複雑なサウンドデザインを追求できます。シーン毎のテンポ設定は、楽曲にドラマチックな緩急をつけたい場合に非常に有効なツールとなるでしょう。

フルバージョン(Maschine 3 Bundle)との違いは？

この「maschine 3 update」は、Maschine 1または2を既にお持ちのユーザー向けのアップデート製品です。購入の際は以下の違いにご注意ください。

• この製品はソフトウェアのアップデートライセンスのみです。
• フルバージョンである「Maschine 3 Bundle」に含まれる、新しいサウンドライブラリ「Maschine Central」や、Massive、Monark、Reaktor Prism、Ozone Elements 11といった追加のソフトウェアは付属しません。

システム要件

Mac

• OS: macOS 13, 14, 15 (最新アップデート)
• CPU: Apple Silicon (ネイティブまたはRosetta 2), Intel Core i5相当以上
• プラグイン形式: Stand-alone, VST3, Audio Units (64-bit), AAX 64

Windows

• OS: Windows 10 (64-bit, 最新Service Pack) または Windows 11 (最新Service Pack)
• CPU: Intel Core i5または同等のX86 CPU
• プラグイン形式: Stand-alone, VST3, AAX 64

※要件はバージョンアップで変わる可能性があります。

総評：既存Maschineユーザー必携！制作の壁を打ち破る革新的アップデート

Maschine 3 Updateは、単なる機能追加にとどまらず、音楽制作の根幹を揺るがすほどのインパクトを持ったアップデートです。特にステム分離機能は、サンプリングという手法そのものの可能性を大きく広げます。既存のMaschineユーザーであれば、このアップデートによって制作環境が劇的に改善されることは間違いありません。ワークフローの高速化と創造性の向上を求める全てのMaschineユーザーにおすすめします。