老舗オーディオメーカー Eventide Audio が、新しいリバーブ・プラグイン「Temperance Lite」を無償配布中!
無償のLite版は2025年12月31日に廃止の予定となっています。
Temperance Lite は、12音のクロマチックスケールを使ってリバーブの共鳴を“音楽的に”コントロールできるモーダル・リバーブです。
どの音がリバーブで響き、どの音を抑えるかを指定できるため、空間の響きを楽曲のキーやコード進行に合わせてデザインできます。
ここでは、その特徴や機能、動作環境、入手方法を整理して紹介します。
主な特徴
- 12音階ベースで共鳴をコントロール
クロマチックスケールを基準に、選択したノートの共鳴を強調/抑制可能。
楽曲のハーモニーに合わせた音楽的な空間設計ができます。 - モーダルリバーブ技術による高度な制御
“音叉が並ぶ空間”のように、数千の共鳴モードを個別に扱う仕組みで、自然な空間からクリエイティブな音響まで幅広く生成できます。 - 3種類の World-Class Spaces
- Bright Room:自然で明瞭な空間
- Large Studio:広がりと奥行きのあるスタジオ空間
- Synthetic Space:非現実的な響きも可能なクリエイティブ空間
- 直感的なインターフェース
Mix、Decay、Pre-Delay、Size といった一般的パラメータに加え、中央のTemper ノブで選択した音階の共鳴量を調整します。 - プリセットと NoteScape Visualizer
15のプリセットと、ノートの共鳴を視覚化する NoteScape Visualizer を搭載。 - 低レイテンシ&豊富な対応フォーマット
Windows/macOS の主要DAWに対応し、レイテンシは1ms未満。
機能と使い方
主なコントロール
- Temper ノブ
12時位置=通常のリバーブ。右に回すと選択ノートが強調され、左に回すと抑制されます。 - Mix / Decay / Pre-Delay / Size
基本的なリバーブ制御を行うパラメータで、従来のリバーブ同様の感覚で扱えます。 - Radial Note Selection Buttons
12のノートボタンから、強調したい音/抑制したい音を選択します。 - Frequency Range Sliders
処理する帯域を限定し、特定周波数に絞った共鳴コントロールが可能。 - Reference Frequency Controls
楽曲のチューニングに合わせて精密な設定を行うためのコントローラ。
具体的な活用例
- ボーカル処理:不要な共鳴を抑え、メロディに合うノートだけを響かせる。
- ピアノ/シンセ:コードに調和したリバーブを作り、厚みを増す。
- アンビエント/サウンドデザイン:非現実的な空間を生成して質感を作る。
- ライブ使用:低レイテンシでリアルタイム演奏にも適する。
動作環境
システム要件
- Mac
- OS: macOS 10.14 以降(Intel / Apple Silicon)
- CPU: Apple Silicon / Intel 対応
- プラグイン形式: VST3 64-bit / AU 64-bit
- Windows
- OS: Windows 10 以降(64-bit)
- CPU: SSE 4.2 対応 CPU
- プラグイン形式: VST3 64-bit / AAX 64-bit
認証
- iLokアカウントが必要(物理ドングル不要)
- ライセンス登録期限:2026年3月31日まで
購入/入手情報
- 製品名:Eventide Temperance Lite
- 価格:無償(期間限定)
- 無償配布期限:2025年12月31日(Lite’s Out 2025)
- ライセンス登録期限:2026年3月31日
- 公式ページ:
Temperance Lite 製品ページ(Eventide Audio)
インストールガイド
- 1
公式サイトへアクセス
Eventide の製品ページにアクセスし、「Temperance Lite」紹介ページを開きます。
Temperance Lite 製品ページ(Eventide Audio)
- 2
「Claim Free License」をクリック
無償配布期間中はページ上に「Claim Free License」ボタンが表示されます。
これをクリックしてライセンス取得画面へ進みます。
Eventide アカウントが必要なため、未登録の場合は無料で作成します。 - 3
iLok アカウントを連携してライセンスを取得
ライセンスのアクティベーションには iLok アカウントが必要です。
Eventide アカウントと iLok を連携し、Temperance Lite の無償ライセンスをiLok License Manager に登録します。物理ドングルは不要です。 - 4
インストーラーをダウンロード
OS に応じて macOS / Windows 用のインストーラーをダウンロードし、指示に従ってインストールします。必要なプラグイン形式(VST3 / AU / AAX)がまとめて導入されます。
- 5
iLok License Manager でアクティベート
インストール後、iLok License Manager を起動し、取得した Temperance Lite のライセンスを PC またはクラウドにアクティベートします。
これで DAW で使用できるようになります。
まとめ
Temperance Lite は、12音階を使って空間の響きを“音楽的にデザイン”できる革新的なリバーブです。
ボーカルや鍵盤楽器の処理はもちろん、アンビエント制作やサウンドデザインにも有用です。
2025年12月31日まで期間限定で無償配布されているため、新しい表現を試したいユーザーは、ぜひこの機会にチェックしてみてください。







