無料の枠を超えたカオス!3つのエンジンを操るマルチエフェクト『Tape Fiasco』インストールから使い方まで徹底解説

クリエイティブなサウンドデザインを追求する皆さん、また一つ「これ、本当に無料でいいの?」と思わず疑ってしまうような神プラグインが登場しました。

今回ご紹介するのは、Jonas Eriksson氏が開発した『Tape Fiasco』。アナログテープの質感をベースに、時間を自在に操る3つのエンジンを搭載したマルチエフェクトです。

実験的なグリッチサウンドから、Lo-fiな揺らぎ、幻想的なアンビエントまで、これ一台でトラックに圧倒的な個性を吹き込むことができます。

Tape Fiascoとは?:時間を操る3つのモジュール

Tape Fiascoは、以下の3つの主要モジュールを自由に組み合わせて音作りを行います。UIは非常にミニマルですが、その奥には強力なアルゴリズムが隠されています。

出典 : Jonas Eriksson Official Site. 2026-01-21

1. Stretch:幻想的なタイムストレッチ

音を粒状に分解(グラニュラー)し、時間の流れを遅らせたり、引き伸ばしたりします。リバーブとは一味違う、密度が高くシネマティックな空間演出が可能です。

2. Varispeed:アナログな速度・ピッチ変化

テープマシンの再生速度を変化させるようなエフェクトです。ピッチとスピードが連動して変化するため、独特の「たわみ」や「加速感」を演出できます。

3. Stutter:アグレッシブなグリッチ

入力された音を細かく切り刻み、反復させます。単なるリズム処理だけでなく、ピッチシフトを伴うリピートも可能で、電子音楽には欠かせないグリッチサウンドを瞬時に生成できます。

💡 ここがすごい!
これら3つのセクションをモジュラーのようにルーティングし、エンベロープフォロワーでモジュレーションをかけることも可能。複雑で有機的な変化を簡単に作ることができます。

【重要】インストール方法(パソコンに詳しくなくても大丈夫!)

Tape Fiascoにはインストーラーが付属していないため、手動でフォルダにコピーする必要があります。少しだけ特殊ですが、以下の手順通りに進めれば簡単です。

Step 1. ファイルをダウンロード

公式サイトから、お使いのOS(Windows または Mac)に合わせたファイルをダウンロードし、解凍(展開)してください。

Step 2-A. Windowsでの設置方法

解凍して出てきた Tape Fiasco.vst3 という「フォルダ」を、そのまま以下の場所へコピーしてください。

C:\Program Files\Common Files\VST3\

Step 2-B. Macでの設置方法

Macユーザーの方は、形式に合わせて以下のいずれかの場所へコピーしてください。

  • VST3形式: /Library/Audio/Plug-Ins/VST3/
  • AU形式(Components): /Library/Audio/Plug-Ins/Components/
⚠️ Macで「開発元を検証できない」と表示される場合
Appleの公証を受けていないため、初回起動時にエラーが出ることがあります。その場合は以下の「おまじない」を実行してください。

  1. 「ターミナル(Terminal.app)」を起動
  2. 以下のコマンドを入力してEnter(※最後のパスは実際の場所に書き換えてください)
sudo xattr -cr /Library/Audio/Plug-Ins/VST3/"Tape Fiasco.vst3"

※パスワードを求められたら、Macのログインパスワードを入力してEnter(文字は表示されませんが入力されています)。

サウンドの評価とクリエイティブな活用法

実際に使ってみると、ミニマルなUIからは想像できないほど「太く、深い」音がします。特にギターやボーカルを Stretch で幻想的に加工したり、ドラムループを Stutter でズタズタに切り刻むのが最高に気持ちいいプラグインです。

Lo-fi Hip Hopはもちろん、TechnoやIDM、シネマティックなBGM制作など、アイデア次第で無限の使い道があります。

まとめ

セットアップにひと手間かかりますが、その苦労を補って余りある個性的で高品質なサウンドが手に入ります。いつ有料化されてもおかしくないクオリティですので、ぜひ今のうちに手に入れて、あなたのパレットに加えてみてください!

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