aikoのコード進行の特徴は?
「aikoのような楽曲を作りたい」
こと日本においては、そんな感情を抱いたことのある人は限りなく多いと思える。
その人らしさを構成する要素は一つではなく、メロディーやイントネーション、演奏や曲の構成などさまざま。
ここでは、コード進行に焦点をあてた「aikoらしさ」を紹介していきたい。
aiko-コード進行の特徴
コード進行の特徴を一つあげるとすれば、なんと言ってもサブドミナントマイナーではないだろうか。
例えば、愛する人の死に対する悲しみと健気な愛を歌った名曲カブトムシでは、Aメロやサビでサブドミナントマイナー(A♭m)が使われている。
Aメロのサブドミナントマイナーからは、主人公の憂鬱とした感情や、寂寥(せきりょう)感がイメージできる。
サビでのドミナントマイナーでは、もの悲しげではあるものの優しさがこもった主人公の表情が感じられた。
こういったしっとりとした曲では、「悲しさ」と「優しさ」の表現が区別しづらかったりするが、逆にそれらどちらの感情もサブドミナントマイナーで上手く表現ができるようだ。
サブドミナントマイナーの憂いを帯びた響きが、aikoの詩やメロディーをいっそう引き立てる。
コード進行分析したaikoの楽曲