簡単に取り入れることができ、作曲の幅がぐんと広がること間違いなしのサブドミナントマイナー。
どういう仕組みで、どういったコードがそれに該当するのか確認していき、自身の音楽に取り入れてみましょう!
サブドミナントマイナー含めたノンダイアトニックコードについての詳しい記事、『ノンダイアトニックコードってどんなもの』をご覧ください。
サブドミナントマイナーとは
一般的にサブドミナントマイナーというと、サブドミナントがマイナーコードになったものです。
例えば、Cメジャーキーの楽曲でいう、サブドミナントFが、Fm(Fm7やFm6)になったものはサブドミナントマイナーと言えます。
上述のサブドミナントマイナーは、同主短調であるCマイナーキーの4度の和音(サブドミナントマイナー)を借用した例です。
そのため、別の記事で解説しているモーダルインターチェンジの一種と考えらます。
サブドミナントマイナーの詳細
キーCを例に考えていきましょう。
トニックはC(ド・ミ・ソ)
サブドミナントはF(ファ・ラ・ド)です。
サブドミナントは、ドミナントほど不安定さがなく、トニックへの解決感も薄いコードです。
それは、トニックの構成音と隣接するコードが1つ(ミとファ)しかないからです。
サブドミナントマイナーは、サブドミナントの長3度の音を半音さげ、マイナーコードにした形ですので、先ほどの通りFmで考えると構成音が、ファ・ラ♭・ドとなります。
こうして、トニックの構成音に隣接する音が2つになったので、ドミナントの雰囲気を感じさせるサブドミナントといえるのです。
そこからいえるサブドミナントマイナーの条件は、以下の2つです。
- サブドミナントの機能を持っているコードこと
- トニックからみた♭6の音(キーCでいう『ラ♭』)を持っていること
サブドミナントマイナーの代理
先ほどの2つの条件を満たすコードは以外にもたくさんあります。
ここでもキーCで考えていきましょう。
- Fm(Ⅳm)
- Fm7(Ⅳm7)
- FmM7(ⅣmM7)
- Fm6(Ⅳ6)
- Dm-5(Ⅱm-5)
- Dm7-5(Ⅱm7-5)
- D♭M7(♭ⅡM7)
- A♭(♭Ⅵ)
- A♭M7(♭ⅥM7)
- A♭7(♭Ⅵ7)
- B♭7(♭Ⅶ7)
最も重視すべきは、♭6の音であるあ『A♭』が含まれているかどうかです。
D♭M7は、サブドミナントDm7のサブドミナントマイナー化Dm7-5から、さらにルートを半音下げた形です。
Cへの半音下降できる進行となるので、裏コードに近い印象があります。
A♭7はサブドミナントマイナーである、A♭M7をもっとブルージーセブンスコードに変えたものです。
B♭7はDm6に近しい構成音でありますし、A♭の音も含んでいます。