単純なメジャーコードやマイナーコードの他にも様々なコードがあります。
今回は『sus4』コードについて理解していきましょう。
コードの種類
コード表記 | ルート音Cでの例 | |
---|---|---|
メジャー | M,major(トライアドは無表記○) | C, Cmajor |
マイナー | m,minor,- | Cm, Cminor |
アド | add | Cadd9, Cadd11 |
サス | sus | Csus2, Csus4 |
オミット | omit | Comit3, Comit5 |
シックス | 6 | C6 |
オーギュメント | aug, + | Caug, C+ |
ディミニッシュ | dim, ° | Cdim, Cdim° |
オンコード | on, / | ConE, C/G |
テンションコード | (テンションノートを記載) | CM7(9), CM9, Cm11 |
sus(サス)4とは?
sus4とは、コード構成音の3度を、4度に変えたコードです。
例えば、Cの構成音は『C, E, G』ですが、Csus4の構成音は『C,F,G』になります。
『sus』はsuspendedの略で、「吊るされた」という意味があります。
「コード構成音の3度を吊り上げた(suspended)コード」と覚えると簡単です。
コード | 構成音 |
---|---|
C | C, E, G |
Csus4 | C, F, G |
C7sus4 | C, F, G, B♭ |
sus4の特徴と効果
コード構成音の3度(第2音)は、コードの明暗を作る重要な音です。
3度がないコードは、明るいと暗いとも言えない、どっちつかずな印象を与えます。
sus4はまさに、地に足つかず吊るされているような雰囲気になります。
コード | 構成音 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
P1 | m2 | M2 | m3 | M3 | P4 | -5 | P5 | |
C | C | E | G | |||||
Cm | C | E♭ | G | |||||
Csus4 | F | G |
この状態は緊張感があるため、3度を持った元のコードへ進むと落ち着きを感じられます。
例えば、『Csus4→C』のような進行です。
suspendedには『一時的停止された』『保留された』といった意味もあるよ!
元の安定したコードへ戻る前に、一時的に停止された状態というか、タメを作っている状態に感じられる!
元の安定したコードへ戻る前に、一時的に停止された状態というか、タメを作っている状態に感じられる!
もちろん、必ずしもsus4から元のコードへ進行させる必要はありません。
sus2もある
『sus』系のコードには、『sus4』の他に『sus2』があります。
sus4同様、コード構成音の3度を変化させるのに変わりありませんが、sus2は2度へ(3rd→2nd)変化させます。
コード | 構成音 |
---|---|
C | C, E, G |
Csus4 | C, F, G |
Csus2 | C, D, G |