より複雑な楽曲を練習し始めると、セブンス(7th)のついたコードがたくさん出てきます。
セブンスコードはどういったコードで、どういう成り立ちをしているのでしょうか。
また、どういった状況で利用しらたいいのでしょうか。
ダイアトニックコードを把握していると、より理解しやすいです。
参考記事:ダイアトニックスケールとは?スケールとコードの仕組みを解説
セブンスコード(4和音)とは
セブンスコードとは、3和音のトライアドコードに7thの音が追加された4和音のことを言います。
主音を1度とし、3度・5度・7度の音が積み重なって構成されています。
セブンスとメジャーセブンスの2種類がある
セブンスコードは大きく分けて2種類あります。
これらは、ルート音から見た7度の距離で決まります
短7度の場合はセブンス、長7度の場合はメジャーセブンスと呼びます。
ルート音のオクターブ上の8度(1度)を軸に考えると、ルート音の全音下が短7度(セブンス)、半音下が(メジャーセブンス)となることがわかります。
C音を主音とする場合で考えてみよう!
メジャートライアド(C・E・G)+短七度(B♭)=C7(シーセブンス)
メジャートライアド(C・E・G)+長7度 (B) =CM7(シーメジャーセブンス)
マイナートライアド(C・E♭・G)+短7度(B♭)=Cm7(シーマイナーセブンス)
マイナートライアド(C・E♭・G)+超7度(B)=CmM7(シーマイナーメジャーセブンス)
セブンスコードの利用シーン
セブンスコードはトライアドコードと違ってどういった音の響きをするのでしょうか。
またどういったシーンでよく利用されるのでしょうか。
セブンスコードの響き
セブンスコードは地に足をついたトライアドコードに、不安定な第7音が加わるようなイメージです。
そのため、寂しげな雰囲気やふわふわとした印象を感じさせます。
- メジャーセブンス(寂しげで煌びやかなな雰囲気)
- マイナーセブンス(マイナーだけれど少し穏やかで哀愁を感じる)
- セブンス(非常に不安定で緊張感があり、能天気な明るさを感じる)
もちろん感じ方は人それぞれですし、コード進行しだいで雰囲気も変化します。
よく使われる音楽ジャンル
おしゃれな響きがするセブンスコードは、ジャズやR&Bなどでよく利用されます。
最近ではポップスでも頻出しますが、シティーポップといったジャンルでは特によく使われます。
山下達郎さんや松任谷由実がそういったジャンルに精通していて、ジャズに近いコードワークが見所です。
逆にロックのようなストレートな表現を必要とするジャンルでは、セブンスコードを多用すると雰囲気を損ねることがあります。
「おしゃれ」というと響きはいいですが、ただ使えばいいわけではないようです。