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コード進行とは?どうやって作る?仕組みとJpop定番進行を紹介

公開日:2022年8月18日更新日:2022年8月21日

今では、「曲名+コード」で検索すれば、ほとんど全ての曲のコード進行を知ることができます。 こうしたコード譜を見て分かる通り、曲にとってコード進行は重要です。 では、この『コード進行』はどの様に作られたのででしょうか。

 
えるるん
てきとうにコードを並べただけなのかな?

この記事では、「コード進行がどの様に作られてるのか」と、「コード進行作りに欠かせない定番進行」を解説します。

コード進行とは

音楽は、メロディーリズム、そしてハーモニーの3つの要素で作られます。 ここでは、『ハーモニー=コード進行』として解説を進めます。

 
えるるん
いかに音楽にコード進行が重要か分かるね!

コード進行は、コード(和音)が時間経過の中でどの様に進んでいくかを意味します。 「何のコードが何拍続いて、次に何のコードへ移り変わるのか。」といった具合です。

例えば、以下は「起立・令・着席」の合図で同じみのコード進行です。 1小節目のCコードは「始まり」を感じるのに対し、3小節目のCコードは「終わり」を感じさせます。

まさにコードが時間経過の中で進んでいる感覚です。 コード進行の例

 

コード進行はどの様に作られているのか

感覚でコード進行を作る人もいますが、人が聴いて違和感を感じないコード進行を作るには、まず調性を意識する必要があります。

そして、コードそれぞれの役割(機能)や特徴を考えると、より意図した通りのコード進行を作ることができます。

とはいえ、皆が皆、上記の様に一から考えてコード進行を作り出しているわけではなく、定番のコード進行から、メロディーや雰囲気にマッチしたコード進行を使い分けたりしています。

本記事3章では、超定番のコード進行を紹介しております。


この章では、コード進行を考える際の基本となる以下2つを解説いたします。

  • 調性を意識する
  • コードの機能・特徴を意識する

調性を意識する

調性とは、ある一つの音(主音)を中心として作られたメロディーやコード進行に感じる、秩序の様なものです。

例えば、Cを主音とした楽曲には、全体的にCの音へ向かう力があります。 そのためC音に一番落ち着きを感じ、Cの隣のBやDは、Cへと進みたい力が生まれます。 この様に、Cを主音とした楽曲は、Cメジャーキー(ハ長調)あるいはCマイナーキー(ハ短調)と言われます。

Cメジャーキーの場合、Cを始まりとした明るい音階(メジャースケール)を基本として楽曲は作られます。
言い換えれば、Cメジャースケールの音だけを使えば簡単にCメジャーキーの調性が感じられやすくなります。
Cメジャースケール
 
えるるん
C(ド)から初めて、音階を適当に弾いて、また最後にCを弾くと曲が終わった様な感覚があるよね。これがCメジャーの調性!
コード進行も同じ様に、Cメジャースケールの内の音だけを使ったコード(ダイアトニックコード)を使うと、Cメジャーの調性を感じやすくなります。
Cメジャーダイアトニック
Cメジャーキーの場合は、上のダイアトニックコードでコード進行を組むのが基本となり、それにより調性を感じやすくなります。
楽曲のキーが決まれば、上記の様に使うべきコードまで分かるということです。
使っていいのはダイアトニックコードだけ?
ただ、そのキーのダイアトニックコードだけしか使ってはいけないわけではありません。 ヒットソングの多くにも、それ以外のノンダイアトニックコードがよく使われます。
緊張感があって不安定なノンダイアトニックコードをうまく使うことで、より多くの表現ができるためです。
発展的な話になるため、今回は解説を省略しますが、決して「ダイアトニックコードに縛られる」必要はないのです。 ダイアトニックコードは、調性を生み出すアイテムです。

コードの機能・特徴を意識する

コードには3通りの役割があり、これを機能と言います。

  • トニック(最も安定したコード。)
  • ドミナント(不安定でトニックに進みたい性質のあるコード)
  • サブドミナント(ドミナントほどでないが不安定なコード)

例えば、『ドミナント→トニック』の動きをすれば、「不安定だったけど、落ち着いた!」といった表現ができるので、曲が終わった感なんかを演出することができます。

ドミナントの前にサブドミナントを加え『サブドミナント→ドミナント→トニック』とすれば、トニックへ動いたときの達成感、安心感がより一層増します。

このように、コードの役割を上手く活用することで、自然な動きや思い通りの表現ができるようになります。

ここで、どのコードがそれらの役割を担っているのか見てみましょう 先ほどのキーCのダイアトニックコードで見ていきます。 コードの役割の図解 このうち、本来のトニックはⅠの『C』、サブドミナントはⅣの『F』、ドミナントはⅤの『G』となり、それ以外のコードは、それらの代わりとなるコード代理コードです。

名曲も作れる定番のコード進行5選

作曲をする際は、他の楽曲のコード進行や定番のコード進行をまねることが多くあります。

メロディーや表現したい世界観とあっていれば、コード進行が他曲と同じ様になってしまうことは問題ではないのです。

ここでは、どのアーティストも必ずといっていいほど使っている定番のコード進行5選を紹介します。

  • 王道進行
  • カノン進行
  • just the two of us 進行
  • 小室進行
  • コンファメーション進行

1.王道進行(Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm)

その名の通り超王道で、ジャンル問わず頻繁に使われるコード進行です。 キーCでは以下の通り進行します。 キーCの王道進行

名曲と言われるものの、どこかしらにはひっそりと入ってるんじゃないかと思えるほど、本当に頻繁に使われます。

1曲まるまる王道進行ってこともありますね。 メロディーが乗せやすく、少し切なくて、明るすぎず暗すぎない雰囲気が好まれているのでしょうか。

王道進行が使われた楽曲例

  • 涙のキッス/サザンオールスターズ
  • ハッピージャムジャム/M.S.J
  • 高嶺の花子さん/back number
  • Don’t say “lazy”/放課後ティータイム
  • エイリアンズ/KIRINJI
  • 虹色の戦争/世界の終わり

2.カノン進行(Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅴ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ)

ヨハン・パッヘルベルのカノンに見られるコード進行で、JPOPでもバラードを中心によく使われます。 キーCでは以下の通り進行します。 Cメジャーキーのカノン進行

明快で、ドラマチックなコード進行です。

カノン進行が使われた楽曲

  • クリスマスイブ/山下達郎
  • さくらんぼ/大塚愛
  • 恋するフォーチュンクッキー/AKB48
  • マリーゴールド/あいみょん
  • にじいろ/絢香
  • さくら(独唱)/森山直太朗
  • 優しいあの子/スピッツ
  • HOWEVER/GLAY

3.小室進行(Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ)

小室哲哉が頻繁に利用していたことからこの愛称で呼ばれるようになった定番コード進行です。 キーCでは以下の通り進行します。 キーCメジャーのコード進行

いわずもがな、TMnetworkのゲットワイルドのサビがこの進行です。 暗くクールな進行ですが、C(I)へと進むため少し明るく、少し儚げに感じます。

小室進行が使われた楽曲

  • get wild/TMnetwork
  • kiss me/氷室京介
  • LOSER/米津玄師
  • ピーターパン/優里
  • 愛唄/GReeeN
  • 欲望に満ちた青年団/ONE OK ROCK
  • 千本桜/黒うさP

just the Two of Us進行(IV→III7→VI→Vm7→I7)

just the Two of Us進行は、グローヴァー・ワシントン・ジュニア(Grover Washington Jr.)の楽曲『Just the Two of Us』で使われていることで有名なコード進行です。

椎名林檎の丸ノ内サディスティックで使われていることから、「丸サ進行」とも言われたりします。 キーCでは以下の通り進行します。 キーCのjustthetwoofus進行 暗さと明るさ、大人的な深みが感じられる進行です。

just the Two of Us進行が使われた楽曲

  • 丸ノ内サディスティック/椎名林檎
  • 包み込む様に/MISIA
  • 春を告げる/yama
  • 不可抗力/Vaundy
  • うっせぇわ/Ado
  • 愛を伝えたいだとか/あいみょん
  • キラーボール/ゲスの極み乙女

コンファメーション進行

コンファメーション進行は、マイルス・デイヴィスのコンファメーションという楽曲に使われ有名なコード進行です。 キーCでは以下の通り進行します。 キーCのコンファメ進行

コード進行に勢いがあり、よりドラマチックなコード進行です。 ある意味では、カノン進行の発展系とも考えられますが、アニソンなどで頻出のコード進行なので覚えていて損はありません。

コンファメーション進行が使われた楽曲

  • Pretender/official髭男dism
  • ハナミズキ/一青窈
  • キラーチューン東京事変
  • ハレ晴れユカイ/平野綾、芽原実里、後藤邑子

まとめ:それでも作曲にルールはいらない

ここまで、「ルールだ」「定番だ」と長々話してきましたが、音楽を作るのにルールはありません。

これを知っていることで、往年のミュージシャンたちの進行や演奏を再現することができ、かつ論理的に音楽を構築できます。
ただし、結局は音楽は自由なもです。

個人的には、ある程度の音楽理論をマスターしたうえで、あえてそれらに縛られず感性で作曲してみるのがよいと考えております。 どうしても先に進まない部分、なんだか腑に落ちない部分は 音楽理論に照らし合わせみればたいてい解決します。

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