ドミナントセブンスの解説!ドミナントモーションと合わせて覚えよう

楽曲を豊かに彩るにはドミナントセブンスが必要不可欠です。

この記事で、緊張感と落ち着きをもたらす、ドミナントセブンスを理解していきましょう。
また併せて覚えておく必要のある、ドミナントモーションまで確認していきましょう。

ドミナントセブンスとは

『C7』や『G7』のように、コードネームに7が付いたコードをドミナントセブンスと呼びます。
ドミナントセブンスは、長3度を持つメジャートライアドに短7度が付加されたセブンスコードです。

ドミナントセブンスコードの例

ドミナントセブンスの特徴

ドミナントセブンスの構成音のうち、長3度と短7度の音は、全音三つ分離れています。
この音程は、トライトーンと呼ばれ、非常に不協和な音程とされています。

ドミナントセブンスのトライトーン

そのため、ドミナントセブンスは非常に不安定で緊張感のある響きをしています。

強い解決感が欲しい時に良く使われる

ドミナントセブンスは、通常のトライアドのドミナントよりも不安定なため、トニックへ進んだ時の解決感が強く感じられます。

曲をひと段落させたい時、終わらせたい時に使いやすいコードです。ジャズでは、基本的にセブンスコードが使われるので、ドミナントセブンスも頻出します。

ドミナントセブンスがトニックへ進む動きをドミナントモーションといいます。詳しくは次の章で解説します。

ドミナントセブンスに分類されるコード

長3度のメジャーコードで、短7度が第四和音にあるコードはドミナントセブンスと言われます。

ドミナントセブンスの中にも、ドミナント機能があるコード(プライマリードミナント、セカンダリードミナント、裏コード)と、ドミナント機能がないコード(モーダルインターチェンジ)に分かれます。

解決感を生み出すドミナントモーション

前述しましたが、ドミナントセブンスからトニック(4度上)へと向かう進行をドミナントモーションといい、強い解決感、落ち着きが生まれます。

ドミナントモーションが解決感を生み出すのは、ドミナントセブンスが含むトライトーンが、トニックの構成音へ半音で進み協和した音程に落ち着くためです。

例えば、以下のように『G7』➾『C』の進行がドミナントモーションとなっています。

ドミナントモーションの図解

ドミナントセブンスを用いたコード進行

実際にドミナントセブンスがどのように活用されてコード進行を作り出すのか見ていきましょう。
以下ではドミナントセブンスを利用した3つのコード進行を紹介します。

曲の終わり・一区切りするタイミングで使った例

最も定番の使い方で、ほとんどの楽曲で出現するコード進行のパターンです。
このまま次のセクションへ移らせたり、曲が終えたりしやすくなります。

ドミナントセブンスを用いたコード進行1

セカンダリードミナントを用い力強い進行にした例

セカンダリードミナントは、キー本来のトニック(譜例の場合C)以外のコードを一時的なトニックとみたてて、ドミナントセブンスを作り出す手法です。
Amを想定し、E7をドミナントセブンスに変えられています。

ドミナントセブンスを用いたコード進行2

Amキーの暗い雰囲気が現れる上に、ドミナントモーションの力強い動きが感じられます。

ドミナントセブンスをあえて解決させない例

ドミナントセブンスからトニックへ解決しない場合もあり、これを偽終止と呼びます。
ドミナントセブンスがなっていると、聴者は自然にトニックへのドミナントモーションを想定します。
偽終止は、いい意味で聴者の期待を裏切るため、効果的に使えば印象に大きく残る進行となります。

ドミナントセブンスを用いたコード進行3

まとめ

長3度のメジャートライアドに、短7度の音が重なったコードがドミナントセブンスです。
ドミナントセブンスは、多くの場面でドミナントモーションを起こします。
ドミナントモーションが起こらない場面でも、聴者が自然に次の進行を予感できるため、聴者の予想を欺いた面白みのあるコード進行を作れます。

ドミナントセブンスの持つ緊張感を上手く使いこなして、楽曲に深みを生み出すコード進行を作っていきましょう。