ディミニッシュ(dim)コードとは?特徴と3つの使い方を覚えよう

よく見かけるCやG7のようなトライアド、セブンスコード。
これらを理解するのは抵抗なく行えますが、なにか複雑そうに感じるのがディミニッシュコードです。

今回は、このディミニッシュコードが一体どんなもので、どのような使い方ができるかを解説していきます。

えるるん
理解すると様々な場面で利用できる便利なコードだよ!

ディミニッシュコードとは

ディミニッシュコードは、ルート音から短3度(半音3つ分)づつ音を重ねたコードで、3和音であればディミニッシュ(dim)、4和音であればディミニッシュセブンス(dim7)といいます。
例えば、Cdimの構成音は『C,E♭,G♭』、Cdim7の構成音は『C,E♭,G♭,A』となります。

ディミニッシュコードの例

ディミニッシュセブンスは、非常に不協和音なトライトーン(3全音分離れている音程)が2つも含まれているために、単体で聴くと不安定で不気味なサウンドがします。

ちなみに

4和音のコード進行が基本となるジャズでは、『〇dim』と言われれば『〇ディミニッシュセブンス』を指している場合がほとんどです。今日のJPOPでも、この部分のすみわけは曖昧になりつつあります。

この記事でも、基本はディミニッシュ=ディミニッシュセブンス前提で解説を進めていきます。

ディミニッシュコードの特徴

ディミニッシュコードは、短3度づつ音が積み上がるため、12音をちょうど4等分する形となります。

Cdim7で確認していきましょう。下の画像は5度圏と呼ばれる表で、12音(1オクターブ)を時計のように配置したものです。

5度圏でみるディミニッシュセブンス

ちょうど1オクターブが4等分になり、キレイな四角形を形成しています。

この性質から、この4音で有ればどこが先頭(真上)にきても構成音が変わらないことがわかります。

要は『Cdim7=E♭dim7=Adim7=G♭dim7』と言えるのです。


ということは、

  • Cdim7から考えられる『Cdim7=E♭dim7=Adim7=G♭dim7
  • D♭dim7から考えられる『D♭dim7=Edim7=Gdim7=B♭dim7
  • Ddim7から考えられる『Ddim7=Fdim7=A♭dim7=Bdim7

以上の3パターンで12音全てのディミニッシュが完成します。

えるるん
ベース音をどにおくかで『◯dim7』かは変わるけれど、そのパターンは3つしかないんだね!

dim=dim7で表現される理由

この辺り私は詳しくないのですが、以下のような理由が考えられるようです。

ジャズの世界では、ほとんど4和音が前提となります。
Cメジャー(C△、CM、Cmaj) と表記されてればCM7を演奏しても問題ない世界なのです。

であれば、Cdimでも当然7thが付加されるのですが、この状態ではディミニッシュセブンス(減7度)とハーフディミニッシュセブンス(短7度)どちらを指しているか混同してしまいます。

これを回避するために、「dimと言われればdim7のことだ」と決めつける風潮が広まっていった様です。

ディミニッシュコードの3つの使い方

ディミニッシュコードには3つの使い方があります。

  • ドミナントの代理
  • パッシングコード(経過和音)
  • トニックディミニッシュ

それぞれ解説していきます。

ドミナントの代理

ディミニッシュがドミナントの代理として使われることはよくあります。

例えば、トニックCに対するドミナントのG7の代理は、トニックの半音下にあたるBdim7になります。
G7とBdim7の構成音を見てみると、ほとんど同じ音になっています。Bdim7=G7♭9のルート省略型と言い換えることもできます。

  • G7♭9の構成音:G,B,D,F,A♭
  • Bdim7の構成音:B,D,F,A♭

こうすることで、トニックへと半音下からの動きができるのでよりスムーズな進行となります。

パッシングコード(経過音)

よく使われるテクニックにパッシングディミニッシュとよばれるものがあります。

これは、「全音間隔で隣り合う2つのコードの間にディミニッシュコードを差し込むことができる」といった考え方で、経過和音的に扱います。

例えば、『CM7→Dm7』のコード進行の間にC#dimを挟むと『CM7→C#dim7→Dm7』となりスムーズかつ独特な雰囲気のある進行になります。

パッシングディミニッシュはヒットソングにもたくさん使われています。
下のサイト(er-music.jp)ではパッシングディミニッシュが使われた楽曲のコード進行分析も多数行っております。
実際どんな場面で使われているのか確認してみましょう。

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トニックディミニッシュ

トニックディミニッシュとは、トニックと同じルート(根音)のディミニッシュコードを指します。

例えば、Cメジャーキーのトニックは『C』や『CM7』ですので、トニックディミニッシュは『Cdim7』になります。

トニックディミニッシュは、Idim7→Iのような進行でよく使われます。

また、そのままトニックのテンションコード的に、トニックとして使われることもあります。

まとめ:記事のおさらい

次のコードへの接続をスムーズにする役割で頻繁に登場するディミニッシュコード。
ダイアトニックコード中心の進行の中で、ひときわ不安定な響きのあるディミニッシュコードがいいスパイスとなりますね。

【Q&A】記事のおさらい

ディミニッシュはどんなコード?
主音から短3度(半音3つ分)づつ音を重ねたコードで、4和音のdim7はトライトーンの響きを2つもつため非常に不安定です。詳しくは『ディミニッシュコードとは』をご覧ください。
ディミニッシュコードの特徴は?
短3度づつ積みあがる規則性から、12音(1オクターブ)をちょうど4等分する形になります。そのため、dim7の短3度上のdim7は全く同じ構成音になります。さらに、dim7のパターンは3つしかないともいえます。詳しくは『ディミニッシュコードの特徴』をご覧ください。
ディミニッシュコードはどのように使われるの?
主に、ドミナントコードの代理か経過音和音的に使われます。ドミナントコードから長3度上のdim7が、♭9テンションののっかったドミナントコードのルート省略型と解釈できるからです。経過和音的に扱われるディミニッシュは、パッシングディミニッシュと言われています。詳しくは『ディミニッシュコードの3つの使い方』をご覧ください。