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【別の人の彼女になったよ/wacci】コード進行と分析

若い世代から大人気の5人組バンド wacciのヒット曲【別の人の彼女になったよ】について分析してみました。
共感できる、できない。と賛否両論があったものの、瞬く間に拡散されヒットソングとなりましたね。

ここからの内容は、er-music編集部の独自の見解になります。 読者様との解釈に相違がある場合も、考え方の一例、また娯楽の一環としてご覧ください。 また、ダイアトニックコードの理解があるとより楽しめるかと思います。 >>ダイアトニックコードについて

全体を通して

この曲の情報

作詞/作曲:橋口洋平

キー:D

BPM:72

発売:2018年8月22日

元彼への未練、現在の恋人と比較しているような内容の歌詞。主人公が過去を懐かしんでいる様子が思い浮かびます。

個人的にすこし悲しげな夕暮れのようなイメージを感じます。
演奏も歌詞も、サビに最高潮の盛り上が上がりを見せ、恋愛ソングにしては充実感のある音の厚みを感じることができます。
とはいえこの曲のヒットの一番の要因は、歌詞の内容に共感できる若い方が多かったからではないでしょうか?

【別の人の彼女になったよ】こんな強烈なタイトルと歌詞。これを作品として完成させる橋口さん。やはり素晴らしいですね。

ドラマーからのコメント
ゆったりとしたテンポで16分音符のハネているリズムを表現するのは、少し難しいかもしれません。
初めて曲名を見たときは、ゆったりとした曲で主に弱音を使ったアプローチなのかな??と思っていましたが、全然違い、Aメロ、Bメロともに割とパワフルなサウンドで、今まで通りのwacciらしい音色でした。
サビは特に盛り上がり、歌詞の伝えたい内容と演奏の盛り上がり方がとてもマッチしていますよね。個人的にもwacciは好きなバンドなので、ぜひ他の曲も聞いてみてほしいです!

ギタリストからのコメント

特にテクニカルな要素はでてきませんが、一曲を通して綺麗に弾き切るのはとても難しいでしょう。というのもこのテンポで5分間ぶれないバッキングをしなければいけません。
ドラムやベースでなく、バッキングギターがグルーヴを生み出すつもりで演奏するといいかもしれませんね。この時、弦の振り抜きが甘いとコードの音像がはっきりせずグルーヴ感のある演奏になりにくいので意識が必要です。

Bメロ:ノンダイアトニックコードの使いわけ

一周目E7だったところがG#m7b5になる点に注意が必要です。

E7はAに続くセカンダリードミナントというもので、Bmからトゥーファイブの動きを作り出します。G#m7b5はE7(9)ににた構成音なので役割は近いですが、GM7のベースだけが一つ上がった音なので、Gにつづく半音上の経過音的なアプローチと言えます。

【関連記事】セカンダリードミナントとは?使い方や利用できない場面も解説

この部分の解釈

この曲はサビ前のF#をきっかけに単調的な雰囲気を醸し出しています。穏やかで明るい雰囲気のAメロから、サビに近づくにつれ徐々に感情溢れ出す暗さに移り変わります。

Bメロはその接続部分なわけですが、前半はメジャー系のE7をつかって明るく。後半はマイナー系のG#m7b5で暗くと変化がついています。

サビ

特に変わった進行は現れず、ダイアトニックコードに沿った『Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ→Ⅰ』の進行を続けます。
シンプルなコード進行であるため歌詞が直に耳に入ってきます。

歌詞に重点を置いている曲に感じるのは、歌詞を作りこんでいるということ以外にも、演奏をあえてシンプルにしているからなのかもしれません。

このように、何かをあえて差し引くことで、もう片方のウェイトが重くなり強調して聞こえることもあります。
実際に本人がそう意図しているのかはわかりませんが、この曲の歌詞が流行りに流行っている理由はそこにあるのかもしれません。

歌詞:現代の恋愛事情・最後の1フレーズの超強調

現代の恋愛事情

恋人と別れた彼女視点に描かれた曲。
別れて時間がたち別の人と付き合っているが、当時感じれたものが今ないことに虚しさを感じているようです。

「未練を残した恋愛」的な曲で、それこそ『香水』や『タバコ』のようなヒットソングと同じ傾向です。

こういった歌詞は賛否こそ分かれますが、共感されることも多いのではないでしょうか。
恥ずかしかったり、みじめでなかなか声に出せないことを代弁してくれる…みたいな。

「大切なものは失ってからきずく」みたいなメッセージ性も感じることができますね。

最後のフレーズ

ラストサビの最後のフレーズ、「私が電話をしちゃう前に」では、ここまで濁してきた主人公の感情が溢れ出しています。
この曲のミソはここではないでしょうか。
曲中ずっと強がっているような表現をしているが、とうとう終わりには限界がきてしまい感情を吐露してしまいます。

今までの歌詞や演奏は最後の「この一言」にたどり着くために合ったのではないでしょうか。
この部分では、演奏も1小節のブレイクが入りボーカルオンリーになります。
際立たせたいセリフが見事に協調されています。

この部分の解釈

そういう観点でみると、1番は今彼の自慢(強がり)→2番は今彼への不満(自分らしく入られていない)→2番サビで徐々に感情が露わになり→最後の一文で元彼への未練が確定する。
元彼への気持ちを、自分自身認めないように必死なのかもしれません。
「けれどあふれてしまった気持ち」を、ここぞと最後の最後に持ってくるのがこの曲の最も光る点ではないでしょうか。

この一言を強調するテクニック
  1. フレーズの繰り返し
  2. バンドのブレイク
  3. メロディーの語尾の変化

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