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【群青/YOASOBI】コード進行と分析

2022年に突入した段階でyoutube再生回数8,000万回に近づくYOASOBIの群青。

難しい転調などはない曲ですが、コード進行からどれほどの作曲意図を深ぼることができるでしょうか。

ここからの内容は、er-music編集部の独自の見解になります。 読者様との解釈に相違がある場合も、考え方の一例、娯楽の一環としてご覧ください。 また、ダイアトニックコードの理解があるとより楽しめるかと思います。 >>ダイアトニックコードについて

全体を通して

この曲の情報

作詞/作曲:Ayase

キー:B♭

BPM:135

発売:2020年9月1日

イントロがなく、頭サビでも無い。Aメロから始まる、比較的珍しい構成をした楽曲です。
最近で言えば、SaucyDogのノンフィクションもAメロから開始する構成でした。

位置的にはBメロに当たるセクションも、Jpop的なBメロの使い方(Aメロとサビの橋渡しの役割)でなく、もっと独立したセクションに感じます。

どのセクションもそれぞれ色が強く、どこを切り取っても別々の曲としても機能しそうな完成度が高いものとなっています。

Aメロ

Aメロ楽譜

Aメロ楽譜2

3小節目(D7→D7/G♭)

D7は、Gmへ向かうドミナントコードでは。

通常のマイナーキーでは、V(5番目のコード)は『○m』コードになりますが、ハーモニックマイナースケールから借用して、V7(ここでいうD7)を使うことはよくあります。

えるるん
マイナーキーでも、ドミナントセブンスが使える!って覚えちゃえばいいね!

D7/G♭は、D7の第一転回系と呼ばれるコードです。D7の構成音G♭がベース音音となることで、Gmに半音で進行するようになります。

よりGmへ進むことを予感させます。

8小節目(B♭7)

B♭7は、つぎのE♭M7へ向かうセカンダリードミナントコードです。

セカンダリードミナントコードは、次のコードを一時的なトニックコードに見立てて、ドミナントコード変換させたものです。

この部分の解釈
4小節が一区切りで似たような進行を繰り返しているので、5小節目は一区切りついてあらたな4小節が始まる部分です。
その頭のコードであるE♭M7へ強く解決するB♭7を使うことで、暗に「ここが終わりで、ここが始まり」と示すことができます。
冒頭のこの部分は、強くフレーズの区切りを感じさせたいのでB♭7を使用しているように感じました。

Bメロ

Bメロ楽譜

2小節目(B♭)

ここまでくらい響きが続いてきましたが、Bメロでは『B♭』に解決するため、明るい印象を得ることができます。

曲全体を見ると、間奏やサビのメロディーもB♭に解決する動きをとっています。

最後も伴奏こそ消えますが、B♭に解決しているため、この曲はGmキーではなく、B♭メジャーキーであることがわかります。

8小節目(D7)

この曲がメジャーキーだとするならば、Aメロにも出てきたD7は、通常のドミナントではなく、セカンダリードミナントと解釈する方が安全です。

一時的にGmの響きを強めるため、Dmコードをドミナント化しているイメージです。

サビ

サビ楽譜

9小節目から4つ打ちのビートとなり疾走感が出てきます。

1〜4小節目

ベースが動いたり、オンコードが出現したりと、コードだけみると一見分かりづらいですが、王道進行がベースにあることがわかります。

この部分の解釈
Aメロの1〜4小節目も同じ進行でも違和感ないはずですが、あえてこことは区別した進行にしています。
停滞感を生みたいAメロと、躍動感を生みたいサビでの使い分けのようです。

4小節目(B♭/F)

B♭/Fは、B♭の第2転回系です。

ベース音Fを経由することで、Gmから5小節目のE♭M7への動きがスムーズになります。

えるるん
ここでは8小節が一区切りと見て、4〜5小節の接続はスムーズに、8〜9小節の接続は明確になっているね!

8小節目(Fm→B♭)

Fmの次はB♭、そしてE♭M7と進んでいきます。解決先のE♭を軸にみると、E♭を一時的なトニックと見立ててツーファイブのモーションを取っていることがわかります。

えるるん
この場合、B♭はAメロで出てきたセカンダリードミナントの役割を担っているとも言えるね。

間奏

ギターのカッティングが加わり、爽やかに疾走感のあるセクションになります。

サビ後半で得たスピード感を損ねずに、Aメロにつなげていきます。

Bメロに近い進行をしているのも特徴で、のちのエンディングセクションも同じような進行をしています。

Bメロが、単なるBメロでなく、曲の土台となっているセクションにも感じます。

もしかしたらBメロが最初に作られた曲なのかもしれません…

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