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【シンデレラボーイ/soucy dog】コード進行と分析

Saucy Dog、5th mini Album「レイジーサンデー」収録曲の「シンデレラボーイ」。
youtubeでは、親交のある漫画家ますだみくのオリジナルストーリーを交えて閲覧することができます。
今回も、コード進行を主軸に楽曲を分析していきましょう。
なんとも、充実感や悲壮感が入り混じった楽曲で面白みを感じました。

ここからの内容は、er-music編集部の独自の見解になります。 読者様との解釈に相違がある場合も、考え方の一例、また娯楽の一環としてご覧ください。 また、ダイアトニックコードの理解があるとより楽しめるかと思います。 >>ダイアトニックコードについて
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全体を通して

この曲の情報

作詞/作曲:石原慎也

キー:A

BPM:108

発売:2021年8月25日

イントロからAメロと、明るい雰囲気が続いていますが、なにか哀愁というか、もの悲しさも感じさせます。

Bメロからは、暗い雰囲気が徐々に増していき、ストーリーがあることを感じることができます。

基本、ギターライクなシンプルなコードが続きますが、演出に重要と思われる部分がいくつかあるので確認していきましょう。

この部分の解釈
曲調から見ても、単なる恋の充実感を歌った曲でないことは明らかでしょう。
とはいえ、主人公にあるのは「闇」だけではありません。ただ陰鬱とした曲では無いのです。
おそらく、ここがこの曲のミソかと思います。
BPMやリズムからは、その主人公の歩行スピードなんかを感じ取ることができますが、特にイントロ、Aメロ、間奏では主人公が淡々と前へ歩いてる様子を感じました。
この恋愛での陰鬱とした気持ちが、決して人生の全てではなく、「単なる一つの恋愛」と割り切ってる部分と、「どうしても辛い」と思う部分が混在しているように感じました。

イントロ

楽譜イントロ

最初2小節がイントロ、Aメロの基盤となるコード進行になります。

A→B→C→D と音が上っていってるのが分かりますね。

この部分の解釈
音の上昇からも、このセクションの明るさを感じることができます。
「ドレミファソラシド」と歌ってみると明るく、希望的に。
「ドシラソファミレド」と歌ってみると、少し落ち着いた様子を感じるかと思います。

Aメロ

楽譜Aメロ

5小節目〜

こかまでは2拍ごと上昇していくスムーズなコード進行でしたが、5〜8小節目は1小節ずつのコード進行になります。

この部分の解釈
ここまで、淡々と前に歩いている印象がかんじられましたが、コードの尺を倍で取ることで「ペースを落としたり」「立ち止まっている」様子が感じられます。
主人公の心情の変化だったり、モヤモヤした部分があることを表現しているように思います。

8小節目(GM7)

ここで一瞬、不安定にも感じるコードが入ります。

ここでのGM7は、モーダルインターチェンジによるコードです。
一時的に、Aミクソリディアンスケールの♭ⅦM7を借用してきたと考えられます。

この部分の解釈

一瞬の不安定な響きが、主人公のモヤモヤとした心情を表しているようにも感じます。

Bメロ

楽譜Bメロ

Bメロは、マイナーコードからの下降が特徴的で、Aメロに比べもどかしさがましたように感じます。

そう感じさせるポイントは、主音であるAになかなか解決しないで、Dadd9で停滞している部分です。
トニックAからみたDはサブドミナントと呼ばれるコードで、「若干不安定で、その後トニックへと進みたい」性質があります。

加えて、sus2コードは(add9omit3)、そのコードの安定感をだす大切な3度の音を省いたコードです。

そのため、ふわふわとした響きを感じさせます。

えるるん
トニックへなかなか解決せず、ふわふわとしたコードで停滞させる。ここにもどかしさを感じるんだね!

サビ

楽譜サビ

サビ前半はシンコペーションや、リズムの激しさが増したりと、これまでよりも前のめりで走り出したような変化を感じるセクションです。

加えて、なんだか暗く悲しい雰囲気を感じます。決して歌詞だけの問題でなく、コードにもその理由があります。

3〜4小節目(C#7→F#m7)

C#7が、暗さや悲しさの演出に重要なコードなっています。

このコードは、セカンダリードミナントと言われるもので、F#m7を一時的なトニックと見立ててドミナントコードにも変化させたコードです。

要は、この瞬間だけキーFmの響きを取り入れていることになります。

この部分の解釈
マイナーキーですので暗さがあり、歌詞と相まって悲しげな雰囲気も醸しだすのです。
さらに、C#7で1小節、F#m7で1小節と十分に尺を取ることでマイナー感がより一層高まっています。

間奏

楽譜 間奏

ロックなギターバッキングが特徴的なセクションです。
リズムもしっかり出ていて、サビから一転少し楽し気な雰囲気も感じ取れるのではないでしょうか。

ここが起点となり、1番ではしっとりとしたAメロが、リズムもはっきりして明るい2番Aメロへと変化しています。

この部分の解釈
ただ悲しいだけでだなく、恋愛の高揚感も少なからず感じている。そんな感情の表現となっている様に感じました。
ラストまで聴いてみても、ハッピーエンドではないですが、バッドエンドでも無い様に感じます。
主人公も主人公なりに、自分の欲求を満たしているように感じます。現状に不安や不満を抱えながらも。
同楽曲については、Youtubeでも解説をしているのでぜひご覧ください。

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