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【Lemon/米津玄師】コード進行と分析

TBSテレビの金曜ドラマ「アンナチュラル」の主題歌であり、米津玄師さんの代表曲。

今回は言わずと知れた大ヒット曲、「Lemon」のコード進行について分析していきます!

ここからの内容は、er-music編集部の独自の見解になります。 読者様との解釈に相違がある場合も、考え方の一例、また娯楽の一環としてご覧ください。 また、ダイアトニックコードの理解があるとより楽しめるかと思います。 ダイアトニックコードとは?

全体を通して

この曲の情報

作詞/作曲:米津玄師

キー:B (G♯m)

)BPM:87

発売:2018年3月14日 (先行配信:2018年2月12日)

 

冒頭のマイナーコードからはじまる進行やサウンドによって、全体的に暗い雰囲気が漂っています。

Aメロ・Bメロ・サビとメジャーコードに解決する箇所が多く、希望的な部分が見え隠れしているというところがこの楽曲に深み(作品としての解釈の幅など)を与えていると感じます。

最後はで締めくくられている為、長調か短調かはぼやかされたまま終わります。決してハッピーエンドとは言い切れないが、少しずつ前を向いて進んでいけるような心持ちを感じさせる終わり方になっています。

構成

Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→ラスサビ

 

Aメロ

楽譜Aメロ

 

1~4小節目

コード G♯m→F♯→E→B→E→B→Ddim7→D♯7
ディグリ ー表記 Ⅵ→Ⅴ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ→♯Ⅱdim7→Ⅲ7

 

「夢ならば~」のアウフタクトで始まるAメロ。

歌のアウフタクトで楽曲が始まるというパターンは、優里さんの「シャッター」など、特に近年のJ-POPではよくみられる手法です。

最初の4小節はピアノのみで静かに始まり、5小節目から左右のギターとクラップが入ってきます。

 

のマイナーコードから始まる進行の為、暗い雰囲気が漂っています。

この中で特徴的なのは♯Ⅱdim→Ⅲ7の流れ。

 

♯Ⅱdim7は、次のⅢ7へ半音下から経過音的にアプローチしているパッシングディミニッシュ

構成音で見ると、Ⅲ7に対するドミナントコードであるⅦ7(♭9)のルートを省略した形になります。
Ddim7の構成音は(レ、ソ♯、シ、ファ)、A♯7(♭9)の構成音は(ラ♯、レ、ソ♯、シ、ファ)

つまり、セカンダリードミナントの代わりとしてdim7コードに置き換えられているという解釈ができます。

 

次のⅢ7セカンダリードミナントへ向かうドミナントコードである為、憂いのある響きを感じさせます。

 

5~9小節目

コード G♯m→F♯→E→B→E→B→F♯→B→N.C.
ディグリ ー表記 →Ⅴ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ→N.C.

 

途中までは1~4小節目と同様の進行ですが、8小節目ではからへ解決します。

9小節目にブレイクが入り、10小節目へ。

 

10~14小節目

コード G♯m→F♯→E→B→E→B→Ddim→D♯7
ディグリ ー表記 Ⅵ→Ⅴ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ→♯Ⅱdim→Ⅲ7

 

10小節目からドラムのリズムインとともに、ベースやストリングスなどの楽器が鳴っていきます。

コード進行は1~4小節目と同様です。

 

15~17小節目

コード G♯m→F♯→E→B→E→B→D♯7→G♯m
ディグリ ー表記 Ⅵ→Ⅴ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅲ7→Ⅵ

 

途中までは先ほどと同じ流れですが、ここではⅢ7からに解決しています。

8小節目でからへ解決した時とは打って変わって、不穏な感じが強くなっています。

 

Bメロ

楽譜Bメロ

 

1~4小節目

コード C♯m→G♯m→F♯→B→C♯m→G♯m→E6→F♯→B
ディグリ ー表記 Ⅱ→Ⅵ→Ⅴ→Ⅰ→Ⅱ→Ⅵ→Ⅳ6→Ⅴ→Ⅰ

 

4小節と短いBメロ。

1・2小節目は2-6-5-1の進行。Ⅱ→ⅥⅤ→Ⅰ、どちらともルートが完全4度進行(ドミナントモーション)となっているため、スムーズで非常に進行感の強いコード進行となっています。

 

4小節目の頭、がシックスコードになっており、さらに完全5度が省略された形となっています。

これは歌メロの「ラ♯」と半音でぶつからないよう、Eの完全5度「シ」を長6度「ド♯」に置き換えている為、結果的にⅣ6になっていると解釈できます。

 

サビ

楽譜サビ

 

1~6小節目

コード E→B→F♯→G♯m→E→B→F♯→D♯7→E→B→A♯7(♭5)→D♯7→G♯m
ディグリ ー表記 Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ→Ⅲ7→Ⅳ→Ⅰ→Ⅶm7(♭5)→Ⅲ7→Ⅵm

 

冒頭2小節は4-1-5-6のポップパンク進行。

世界でもっとも使われているコード進行の1つで、米津玄師さんの「アイネクライネ」でも聴くことができます。

 

Ⅶm7(♭5)→Ⅲ7→Ⅵmの流れはマイナーキーにおけるツーファイブワン(Ⅱm7(♭5)→Ⅴ7→Ⅰm)の形。

 

7~10小節目

コード C♯m7→G♯m7→E→F♯→E♯m7(♭5)→C♯m7→G♯m7→E→F♯→B
ディグリ ー表記 Ⅱm7→Ⅵm7→Ⅳ→Ⅴ→♯Ⅳm7(♭5)→Ⅱm7→Ⅵm7→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ

 

この4小節においては、Ⅱm7Ⅵm7は四和音になっています。

2小節目ではⅣ→Ⅴから♯Ⅳm7(♭5)という、ここにきて意外性のある進行を挟んでいます。

♯Ⅳm7(♭5)Ⅳmaj7のルートをそのまま半音下げたコード。

今まではⅣ→Ⅴときたらに着地していたので、突然裏切られたような感覚になります。

 

最後はしっかりⅣ→Ⅴ→Ⅰと解決します。

 

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