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【接吻/ORIGINAL LOVE】コード進行と分析

今回はORIGINAL LOVEの「接吻」の楽曲分析をしていきます。

日本テレビドラマ「大人のキス」の主題歌として作られた楽曲で、1990年代を彩った珠玉のラブソングです。

ここからの内容は、er-music編集部の独自の見解になります。
読者様との考え方に相違がある場合も、考え方の一例、また娯楽の一環としてご覧ください。
ここからの内容は、er-music編集部の独自の見解になります。 読者様との解釈に相違がある場合も、考え方の一例、また娯楽の一環としてご覧ください。 また、ダイアトニックコードの理解があるとより楽しめるかと思います。 >>ダイアトニックコードについて

全体を通して

この曲の情報

作詞/作曲:田島貴男

キー:G

BPM:96

発売:1993年11月10日

スウィングのリズムで非常にグルーヴィーな楽曲です。
スタッカートが多くノリのいいベースと、カッティング中心のギターといいファンキーな要素が感じられます。

それでいて、ジャジーなコードが多用されていて、都会的で大人な恋愛模様を感じさせられます。
実際歌詞も、若さある純粋な恋愛といわけでもなさそうです。

冒頭サビ

接吻(冒頭サビ)

1~3小節目

サビ冒頭は丸の内サディスティックでおなじみ、Ⅳ-Ⅲ7-Ⅵmの進行から始まります。
特徴はCM7の5th(G音)、Baug7の#5th(G音)、Em7の3rd(G音)と、コードの一音が固定された状態で進行していきます。
こういったコード進行で使われる固定された音をペダルポイントとよびます。

この部分の解釈
この後解説するBメロは、比較的変化の激しいコード進行で、調整が変わったようにも感じる大きな動きのあるセクションです。
サビではペダルポイントを使うことで、落ち着きが生まれ、穏やかなサウンドになっていますね。
こうした緩急の使いわけも意識的に行っているのかなと思います。

4小節目

4小説目B7はセカンダリードミナントにあたり、一つ飛ばした6小節目の「Am7/D」につづきます。

9小節目頭のCM7に繋がる2-5-1進行でDm7→G7→CM7とつづきます。

注目すべきは、G7の次に挟まれたC#7#9です。

これはCM7にむかうドミナントセブンスであるG7のコードの裏コードであり、半音階下降の形ででCへと着地します。

(裏コードをざっくりいうと、ドミナントセブンスと同じ、トニックへと落ち着きたい音を含んだコードです。)

er-theory

「ジャジー」「複雑なコード進行だ」と感じる曲には、裏コードが使われているかもしれません。今回は、ジャズのようなコードの響…

この部分の解釈
Cを一時的なトニックと見立てた2-5-1により、9小節目Cへ向けての期待感が上がるイメージがあります。
裏コードもそうですが、これらはジャズでよく見られるアプローチですので、より大人らしくお洒落な雰囲気が感じられますね。

イントロ~Aメロ

接吻(イントロ~Aメロ)

Aメロは間奏から同じコード進行が用いられており、演奏もほとんど変わりません。

特徴的なのは、2小節目のCmM7のコード。
これはサブドミナントマイナーといわれるもので、同主調のGマイナースケールからの借りてきたコードと捉えることができます。

通常この部分はCmあるいはCm7となる場合が多いですが(GマイナーキーのⅣmコードのため)、この部分はCmM7が使用されています。

ここでメロディーを見てみるとCからみたM7()の音が使われています。
一つ前のAm9を見ても、Aからみた9th(シ)が使われています。

ここは純粋にメロディーにのっとってコードを変化させていると考えることができます。

この部分の解釈
B(シ)の音はキーであるGから見た3度の音であり、高揚感があり安定した音に感じます。(もちろん感じ方がそれぞれです。)
この曲はキーであるGメジャーのコードを、一度も鳴らさないので暗くなりすぎないメロディーのチョイスがされているのかもしれません。
喜びや悲しみが入り混じる、明るすぎず暗すぎない、少し冷たいイメージはこう言った工夫のおかげとも言えます。

Bメロ

接吻(Bメロ楽譜)

Bメロからは転調感のあるコードワークが特徴的です。

1〜3小節はCをトニックと捉えてそこへの2-5-1進行をとっています。

er-theory

音楽系のサイトを徘徊しているとよく見かける『ツーファイブ』と言った用語。 これは、コードの進行を表すもので、ジャズを筆頭…

単純にG7はセカンダリードミナント、Dm7は2-5-1を形成するためのリレイテッドⅡm7と捉えられるでしょう。

4小節目F7はAメロにも出てきたサブドミナントマイナーの代理コードとしてよくつかわれます。
(代理コードは、あるコードと構成音が似ていて同じような役割を持つコードです。サブドミナントマイナーの場合は、キーのGから見た♭6が含まれていることが重要になります。)

5小説目からは通常のキーGのダイアトニックコードですね。

この部分の解釈
Aメロのどこか物憂げな様子から一転、雲間から抜けたような印象を感じさせます。
C(仮想のトニック)に向かうツーファイブワンで一時的に明るさを取り戻します。
4小節目F7は、ジャジーで落ち着いた雰囲気に戻され、サビへとつながっていく。
少しうつむきがちなAメロ。明るく幸せな一瞬を感じるBメロと、ディープで切ない恋愛模様が想像できました。

まとめ

タイトルから見ても少し大人に恋愛感が、漂い、それに合わせた雰囲気づくりのために、高度でお洒落なコードがたくさん使われていました。

いなたい雰囲気ではなく、都会の情景が思い浮かびます。

おしゃれで複雑なコード進行を多用するジャンルにシティーポップがありますが、風景の描写にもコード進行は大きく関わっているのですね。

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