『根音』は、和音の中で最も重要な音です。
そのため根音は、音楽を作るうえで非常に重要な役割を果たしています。
本記事では、根音についての詳細を説明するとともに、間違えやすい主音との違いまで解説していきます。
根音(ルート音)とは
根音とは、コード(和音)それぞれに存在する、基礎となる音を表します。
後に説明します転回などがされていない基本形のコードである場合、根音は一番低い音になります。
例えば、Cメジャーコードの場合は、構成音『ド・ミ・ソ』の最低音ド(C)が根音にあたります。
『Cメジャー』の様に、コードネームを表記する際は、先頭のアルファベットで根音を表します。
根音と主音の違い
根音と近しい用語に主音があります。
この2つを混同してしまう方も少なくないため、主音について確認していきましょう。
主音は、スケールの始まりの音を指します。
楽曲の中で最も重要な音となります。
スケールの音は、主音から以下の様に名称が分けられています。
根音はコードの話で、主音はスケールの話であることがわかります。
この2つが混同しやすいのは、「CメジャースケールにおけるCメジャーコードの根音はCであり、主音もC」であるためです。
要は、ダイアトニックコードの一つ目のコードの根音が主音と同じになるため、「根音=主音」と勘違いしてしまうケースがあるのです。