現代のポピュラー音楽は、ほとんどBPMという数字で表したテンポが決まっています。
音楽の勉強や作曲をする際、「曲の演奏時間を求めたい」「演奏時間に応じた小節数を計算したい」といった場面によく出くわします。
わかる限りの情報で、知りたいものを計算できると非常に便利でよね。
この記事では、BPMや演奏時間、小節数などを計算する方法について簡単に解説いたします。
BPMや演奏時間などを求める基本の式
BPMは、60秒間に何回拍を鳴らすかの指定です。
そのため、全体の拍数をBPMで割ると演奏時間(分)を求められます。
全体の拍数÷BPM=演奏時間(分)
全体の拍数は、1小節の拍数と小節数をかけて求めます。
例えば、4分の4拍子(1小節が4拍)で15小節の曲は60拍あることになります。
これも含めて、以下の様な計算式に書き換えられます。
1小節の拍数×小節数÷BPM=演奏時間
この関係を知れば、「曲の再生時間を知りたい」「再生時間に収まる小節数を決めたい」などの時にそれぞれを計算で求められます。
次の章からはそれぞれの値を求める計算を実際にしていきます。
BPMと小節数から演奏時間を計算する
前章で解説した計算式から、再生時間(『x』とする)を求めます。
1小節の拍数×小節数÷BPM = x
【条件】
- 拍子:4分の4拍子
- 小節数:100
- BPM:150
- 再生時間:不明
4×100÷150 = 2.66…(分)
2.66分として、秒数で知りたい場合は60をかけます。
2.66×60=159.6(秒)
BPMと再生時間から小節数を計算する
「BPM120で、丁度4分で終わる曲を作りたい」といった時など、小節数を計算できると便利です。
1章で解説した基本の計算式をもとに、小節数(『x』とする)を求めます。
1小節の拍数× x ÷BPM = 再生時間
【条件】
- 拍子:4分の4拍子
- 小節数:不明
- BPM:120
- 再生時間:4分
4× x ÷120 = 4
まず両辺を120でかけると簡単です。
4× x = 4 × 120
4x=480
次に、両辺を4で割ると、小節数(x)が計算できます。
x = 480÷4
x=120(小節数)
小節数と再生時間からBPMを計算する
小節数と再生時間が分かればBPMを計算することもできます。
1章で解説した基本の計算式をもとに、BPM(『x』とする)を求めます。
1小節の拍数× 小節数 ÷x = 再生時間
【条件】
- 拍子:4分の4拍子
- 小節数:80
- BPM:120
- 再生時間:4.5分
4× 80 ÷x = 4.5
320 ÷x = 4.5
両辺にxをかけます。
320 = 4.5x
次に両辺を4.5で割ると、BPM(x)を計算できます。
x = 320 ÷ 4.5
x=71.11…(BPM)