DAWソフトなどを用いて、DTMをされてる方は少なくありません。
同時に、DTMを挫折していく方もまた少なくありません。
情熱だけでなく、時に根気強さも必要になるDTMだからこそ、デスク周りの快適性を高めるのは意外にも重要です。
快適なDTM環境作りにおすすめのアイテムは様々ありますが、今回はモニターアームについて触れていきます。
果たして、モニターアームはDTMに必要でしょうか?
モニターアームの必要性とおすすめの3商品について解説いたします。
モニターアームがなくても快適にDTMはできる
DTMを行う際、必ずしもモニターアームが必要なわけではありません。
実際にDTMを行なっている方の環境を見てみると、モニターアームより、モニタースタンドを使っている方が多い印象です。
それぞれ好みがあるみたい。
まず大切なのは、モニター自体の品質、視認性が優れていること、そして自分の身体とデスクトップの高さが適切な位置関係にあることです。
これらが整っていれば、モニターアームなしでも快適に作業は行えます。
収納ができるモニタースタンドであれば、モニターアーム同様にモニター下のスペースを有効活用できます。
最大限に費用を抑えたい人であれば、雑誌を積み重ねて高さを稼いでも支障はありません。(雑誌積みや段ボールなどは、地震でモニター落下させてしまう可能性もあるので注意が必要です。)
DTMでモニターアームが便利な理由
1章では、モニターアームがなくても問題ないことを解説しましたが、正直私はモニターアーム派です。
モニターアームを良い・便利と考える理由を、以下の通り解説いたします。
- 広い作業スペースを確保できる
- 適切な視点に合わせやすう姿勢も改善される
- モニターの背面に音が反射するのを回避できる
- DTM以外の作業にも最適化できる
- デスクが小さくてもマルチモニターが可能
広い作業スペースを確保できる
モニターアームを使用すると、モニターがデスク上に直接置かれる場合よりも、より広い作業スペースを確保できます。
空いたスペースには、MIDIコントローラーやオーディオインターフェースなど、必要な機材等を配置できます。
適切な視点に合わせやすく姿勢も改善される
モニターアームは、視点の角度や高さを自由に調節できます。
個人差はありますが、モニターの中心が目線の少し下、約20-30度の角度が適切な位置の基準となります。
これにより、首や背中の緊張を軽減し、目の疲れを最小限に抑えることが可能となります。さらに、適切な姿勢は長時間の作業でも疲れにくく、作業効率の向上につながります。
モニターの背面に音が反射するのを回避できる
モニターの背面にスピーカーの音が直接当たると、音の反響やひずみが生じ、音質が低下します。
特にDTMでは、正確な音を得ることが重要であり、このような状況は避けたいところです。
モニターアームを使用すると、モニターとスピーカーの位置を調整して、この問題を解消することが可能です。
その結果、よりクリアで正確な音を得ることができ、DTM作業の品質を向上させることができます。
DTM以外の作業にも最適化できる
当たり前ですが、モニターアームはDTMだけに使うものではありません。
普段のWEB検索や動画視聴、DTM以外の本業や副業時などなど。
そうしたDTM以外でパソコンを使う際に、縦横無尽に動かせるモニターアームがあると、作業環境を整えやすくなります。
私は、仕事柄1日のほとんどがパソコンと向き合った時間ですので、モニターアームに非常に便利さを感じています。
ノートパソコンの配置を変える際や、スタンディングで作業したい時など、簡単に最適なモニター環境を作れます。
デスクが小さくてもマルチモニターが可能
モニターアームを利用すれば、空中にディスプレイを配置することができあるので、デスク上のスペースに関係なく複数のモニターを設置できます。
限られたスペースでも、複数のウィンドウを同時に見ることができ、作業効率を大幅に向上させることができます。
おすすめのモニターアーム3選
モニターアーム選びで貴重なDTMの作業時間を減らさないよう、おすすめのモニターアームを3つ紹介しますので、参考としてください。
モニターアームを選びで後悔しないために、購入前は以下のポイントに注意しましょう。
- モニターのサイズや重さに対応しているか
- 設置に必要なデスクの大きさや厚み
- メカニカルスプリング式はモニターを支えきれないこともある
モニターのサイズや重さがアームの許容範囲外であると、安全性や使い心地が悪くなります。
またアームを設置するためには、デスクにある程度厚みが必要です。商品紹介で書いてありますが、1cmは欲しいところです。
モニターにはメカニカルスプリング式とガススプリング式があり、比較的安価なメカニカルスプリング式はディスプレイを長時間支えきれず位置がズレていく場合があります。
ガススプリング式は支える力も強く、何より用意にアームを微調整することができます。ただ、ガス式は寿命が短い特徴があります。
エレコム モニターアーム シングルアーム/¥4999
エレコムのガス式モニターアームは、その精度の高さと使いやすさで知られています。
ガス式ならではの滑らかな動きと、広範なモニターサイズに適応する能力があります。また、9kgまでの重量対応で、多くのモニターをしっかりと支えることができます。
クランプとゲージの組み合わせがあらゆるデスクに対応可能で、組み立て、設置も簡単です。
ガス式のモニターアームであるのに値段はやすく、また有名なメーカーであることで安心して購入検討できます。
私も最初のモニターアームとして購入し、1年ほど利用しましたがモニターの位置調整が軽く、位置がズレるようなこともありませんでした。
– 仕様 –
メーカー | ELECOM |
材質 | スチール、アルミ合金、ABS |
対応ディスプレイ | 17~32インチ |
耐荷重 | 9kg |
取り付け可能なデスクの厚み | 10~85mm |
構造 | ガススプリング式 |
対応規格 | VESA規格 |
可動範囲 | パン:左右90°、チルト:上70°/下45°、ローテーション:±180° |
値段 | 4,999円(2023/7/14時点) |
Flexispot モニターアーム F8L/¥9,900
Flexispotのモニターアームは、堅牢な構造と高度な調整性が特徴です。最大32インチまでのモニターに対応し、最大重量9kgまでサポートします。フルモーション機能により、チルト、回転、スワイベルを自由に調整でき、自分に最適な作業環境を作り出すことが可能です。また、高品質な材料と精巧なデザインにより、長期間にわたって安定した性能を提供します。
– 仕様 –
メーカー | ELECOM |
材質 | 表示なし |
対応ディスプレイ | 17~32インチ |
耐荷重 | 9kg |
取り付け可能なデスクの厚み | 20~100mm |
構造 | ガススプリング式 |
対応規格 | VESA規格 |
可動範囲 | パン:左右90°、チルト:上下90〜15°、ローテーション:360° |
値段 | 9,999円(2023/7/14時点) |
エルゴトロン LX デスク モニターアーム/¥19,700
エルゴトロン LX デスク モニターアームは、非常に丈夫で柔軟性も最高クラスの商品です。
最大34インチ、3.2kg〜11.3kgまでのモニターを安定して取り付けることができます。
ガススプリング式ではなく、メカニカルスプリング式ですがモニターの位置調整も用意で、モニターの重みに負けることもありません。
10年間の保証期間が用意されているのは、品質の良さの証とも言えます。
またカラーバリエーションが豊富で、統一感を持ったDTM環境作りにも一役買ってくれます。
– 仕様 –
メーカー | Amazonベーシック(Amazon Basics) |
材質 | アルミニウム |
対応ディスプレイ | 17〜36インチ |
耐荷重 | 2kg〜9kg |
取り付け可能なデスクの厚み | 60mmまで |
構造 | ガス式 |
対応規格 | VESA規格 |
値段 | 19,700円(2023/7/14時点) |
まとめ
本記事では、DTMを行う際のモニターアームの必要性と便利さについて解説しました。
モニターアームを使用すると、作業スペースの確保、視点と姿勢の改善、スピーカー音の正確な再現、DTM以外の作業の最適化、そしてデスクが小さくてもマルチモニター環境の構築が可能になります。
選ぶ際には、モニターの重さやサイズ、ガス式かポール式か、デスクの厚みなどを考慮することが重要です。
また、エレコムのガス式シングルアーム、エルゴトロン LX デスク モニターアーム、そしてFlexispot モニターアームをおすすめの製品として紹介しました。
これらはすべて高品質で、DTMの効率化をサポートする機能を備えています。モニターアームは、DTMをより楽しく、より効率的にするための重要なツールです。