DTMにデュアルディスプレイは必要?メリットとおすすめの商品を紹介

執筆者: エルエミュージックセオリーでは、楽典や音楽理論の分野に関わる情報を発信しています。これらは、楽曲の分析や作曲、演奏をする上で必要な知識で、より深く音楽を理解し解釈することができます。音楽学校をでたライターにより執筆を行い、適宜情報を修正しながら運営してまいります。

楽曲の制作方法として、今では主流になっているDTM。
イマジネーション力は別として、「DTMをしやすい環境であるかは」どの人にとっても重要な問題です。

今回は、DTMの作業効率化でたびたび候補となる、デュアルディスプレイについて触れていきます。
デュアルディスプレイがあなたに必要か、またどのように使うと効果的なのかを確認していきましょう。

そもそもデュアルディスプレイとは?

パソコンの画面に加えて、別売りのディスプレイを接続して、画面数を拡張することを言います。
画面に表示でいる情報量が増え、ウィンドウの操作を減らし、DTMの効率も高めます。
ノートパソコンの画面と、もう一台のディスプレイでデュアルディスプレイ環境を実現する方が多いかと思います。

DTMにデュアルディスプレイは必須ではない

デュアルディスプレイはDTM作業の効率を向上させる有力な手段ですが、それが絶対的に必須という訳ではありません。
実際に、一部のプロのアーティストやプロデューサーはデュアルディスプレイを使わずとも、素晴らしい楽曲を作り出しています。

下の画像は、SUUMOカウンターで取材された、音楽プロデューサーmabanuaさんの自宅スタジオです。
シングルディスプレイで作業されているようです。

mabanuaさん自宅スタジオの引用画像

引用:SUUMOカウンター注文住宅

デュアルディスプレイは確かに効率を上げますが、作業効率だけが音楽の品質を決定するわけではないと言えます。

また、ディアルディスプレイに頼らずともショートカットキーがうまく扱えるならば、負けず劣らずの効率を上げることはできます。

【デュアルディスプレイのメリット】

  • ワークスペースの拡大:一度に多くのウィンドウを開いて作業することができる
  • ウィンドウ切り替え減:各タスク間の切り替え時間を削減できます
  • 目の疲れを軽減:適切な配置をすれば、一つのディスプレイで何度もウィンドウを切り替える場合よりも目の疲れを軽減できます

【デュアルディスプレイのデメリット】

  • コストの高さ:ディスプレイとそれを支えるスタンドやモニターアームが必要です
  • スペースの必要性:デスクスペースが限られている場合は配置が難しい場合があります
  • 注意力の分散:注意力が分散されてしまい、集中力が低下する可能性があります

 

なんといっても、コストが最ものデメリットと言えます。
やすく揃えても1〜2万円ほどかかるでしょう。

コスト面で問題を感じない方は、実際に導入してみて、自分に合うかどうかを確かめるべきでしょう。

また、一流のプロデューサーにもシングルディスプレイが使われるのは、注意力の分散を防ぐためという部分が大きいでしょう。

DTM初心者こそデュアルディスプレイがおすすめ

前章で紹介したように、有名な音楽プロデューサーであってもシングルディスプレイで作業されている方はいます。
ただ、個人的には初心こそデュアルディスプレイを導入すべきと考えています。

理由は、初心者がDAWソフトのショートカットコマンドマクロ機能をうまく使いこなすのは難しいためです。
玄人ほど、ショートカットなどで効率的に作業ができるため、デュアルディスプレイに依存する必要はないのです。

えるるん
ショートカットを覚えてしまえばいいのだけど、DTMの初めたては覚えることが多いから、全てを使いこなすのは難しい…。
加えて、DTM初心者の頃は作曲の効率自体が悪くいろんなウィンドウを行ったりきたりしやすい傾向にあります。
一つのフレーズを作っている途中に音量が気になってミキサー画面を開いたり、音の重ね方が分からずGoogle検索したり…。
「行ったりきたりのウィンドウ操作をしているうちに、どんどんアイデアが薄れていって、思い通りの作曲ができなった。」なんて自体におちいる方も少なくありません。

初心者こそまずは効率化。
その手段の一つとしてデュアルディスプレイは非常に効果的です。

おすすめのデュアルディスプレイ設置方法

デュアルディスプレイの設置方法としては、一つは横に並べて設置する方法、もう一つはスタンドやアームを使用して上下に配置する方法が一般的です。

横配置は目線移動が少なくて済みますが、後者の方がデスク上のスペースを有効活用できます。

特に音楽制作の場合、モニタースピーカーとの位置関係を考慮すると、ディスプレイを上下に配置することを強くおすすめします。

モニタースピーカーの配置は非常に重要で、横並びのディスプレイがそれを邪魔しては本末転倒です。
モニタースピーカーを適切に設置してもなお、スペースが確保できる場合は横並でいいですが、そうでない環境の方が多いため、上下の並びがおすすめです。

 

まとめ

デュアルディスプレイは、DTMにおける作業効率と生産性を大幅に向上させる有効なツールです。複数の情報を同時に把握できるので、一つの画面で行うよりも作業のスムーズさが増します。適切なディスプレイとスタンドを選ぶことで、更に快適な音楽制作環境を整えることができます。