音楽とは何でしょう?
何があれば、それは音楽となるのでしょうか。
今回は、音楽を形作る『音楽の三要素』について解説いたします。
音楽の元である音について詳しくは、「音の三要素とは?」をご覧ください。
音楽の三要素とは
音楽を形作る、メロディ(旋律)・ハーモニー(和音)・リズム(律動)の三つの要素を『音楽の三要素』と言います。
実際の音楽には、音の大きさや音色などのコントロールも重要ですが、そちらは「音の三要素」で解説いたします。
リズム(律動)
リズムは、音や休符の長さを組み合わせたパターンが、周期的に続くことを意味します。
例えば、「ターッタ」と声に出しても、これはリズムではありません。周期的でないからです。
「ターッタターッタ」と繰り返すと、これはリズムになります。「ターッタが繰り返される」という規則性が感じられるからです。
リズムを奏でる楽器の代表格はドラムですが、音符の羅列でもリズムは生まれます。
下の楽譜は「ドードレ ミーミファ ソーソファ ミ」と歌っていますが、「たーたた たーたた たーたた 」とリズムが生まれています。
メロディー(旋律)
メロディーは、高さの違う複数の音からできる流れです。
ただし、音高が違う音が単に羅列されていても、ここにリズムがないとメロディーにはなりません。
例えば、単にドレミファソラシと連続で鳴らしてもそれをメロディとは言いませんし、リズムを感じない人の会話もメロディーにはなりません。
ハーモニー(和音)
ハーモニーは、二つ以上の音の重なりを意味します。
同じ『ド』の音でも、『ミ』と一緒に鳴っているのと『ラ』と一緒に鳴っているのでは感じ方が違うはずです。
全く同じメロディーでも、どんなハーモニーの上に成り立っているかで、楽曲の雰囲気は大きく変わります。
▼EとCのハーモニー
▼AとCのハーモニー
まとめ:音楽の三要素は『基本』
音楽の三要素は、『音楽の基本』であり、『絶対原則』ではありません。
中には、「音楽は四大要素」を提唱する方もいますし、三要素を満たさない音楽も世の中にはあります。
ただ、音楽を作る上でも、音楽の構造を理解する上でも、『リズム』『メロディー』『ハーモニー』をそれぞれ要素として考えていくことは重要です。
下は、ドラムのだけで作られた楽曲です。
【Q&A】記事のおさらい