『調』とは、その音楽がどの音を中心(主音)とした、どんな音階で作られているかを示すものです。
音階が、長音階であれば『長調』。
音階が、短音階であれば『短調』となります。
今回は、実際の楽曲例を交えつつ、長調・短調について詳しく解説していきます。
長調と短調の違い
長調と短調の違いは、使われている音階の違いです。
例えば、中心となる音(主音)をハ(C・ド)とした長音階で作られている楽曲は『ハ長調』となります。
ハの短音階で作られている楽曲は、ハ短調となります。
*「使わている音階」といっても、必ずしも決められた音階の音しか使われないわけではありません。その音階が軸となり楽曲が作られているイメージです。
長音階で作られる『長調』
主音からなる長音階で作られていれば長調です。
長音階は、主音から『全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音』の順で並べた7音の音階です。
『3音目と4音目』『7音目と8音目』の音程だけ半音になります。
短音階で作られる短調
主音からなる短音階で作られている楽曲などの調は、短調です。
短音階は、主音から『全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音』の順で並べた7音の音階です。
『2音目と2音目』『4音目と6音目』の音程だけ半音になります。
長調の楽曲例
クラシック
モーツァルト/きらきら星変奏曲 ハ長調 K. 265
ショパン/夜想曲第2番 変ホ長調 作品9-2