ドミナントモーション、ドミナントレゾリューション、セカンダリードミナント、ダブルドミナントetc.
音楽理論では、「ドミナント」とつく用語が様々出てきます。
同じような意味合いの言葉もいくつかあるので、困惑しやすいポイントです。
今回は、プライマリードミナントの意味を理解していきましょう。
プライマリードミナントとは
プライマリードミナントとは、ダイアトニックコードの5番目のコード(V7)。主音の完全五度上を根音とするコードを指します。
Cメジャーキーでいう、G7がプライマリードミナントに当たります。
プライマリーには、「主要な」「第一の」「一時次的な」と言った意味合いがあります。「一次的なドミナント」というほどですので、「二次的なドミナント」もあります。
それが、次に解説するセカンダリードミナントです。
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セカンダリードミナントとは
セカンダリードミナントとは、ダイアトニックコードのいずれかに解決するドミナントコードで、プライマリードミナント以外のものを指します。
例えばCメジャーキーのAmに解決するE7や、同じくCメジャーキーのGに解決するD7がセカンダリードミナントに当たります。
ただし、CメジャーキーでいうBm-5(VIIm-5)コードに進行するドミナントコードは、セカンダリードミナントにはなりません。
解決したいダイアトニックコードを一時的なトニックと見立て際の、5度上のセブンスコードがセカンダリードミナントに当たります。
上の図では、E7とC7がセカンダリードミナント、4小節目2拍目のGがプライマリードミナントです。
まとめ
ここまでの内容をQ&A形式でまとめていきましょう。
プリマリードミナントとは?
ダイアトニックコードの中で、主音から5度上の音を根音とするコードです。詳しくは『プライマリードミナントとは』をご覧ください。
プライマリーってなに?
プライマリーには、「主要な」「第一の」「一時次的な」という意味があります。プライマリードミナントは、調整を保つダイアトニックコードの中で主要なドミナントコードと言えます。詳しくは『プライマリードミナントとは』をご覧ください。
セカンダリードミナントってなに?
セカンダリードミナントとは、ダイアトニックコードの(I(IM7)、VIIm-5(VIIm7-5)以外)いずれかに解決するドミナントコードです。I(IM7)に解決するドミナントコードをプライマリードミナントと言います。詳しくは『セカンダリードミナントとは』をご覧ください。