曲の解説をするうえで、転調部分で『ピボットコード』といったワードを目にする方も少なくないでしょう。
ピボットコードはスムーズな転調を行う上で重要な概念ですので、転調の話でよく触れられるのです。
ピボットコードとは
ピボットコードとは、ある2つのキーで共通しているダイアトニックコードのことです。
例えば、キーCとキーGでは、『C,Em,G,Am』が共通しているコード(ピボットコード)となります。

転調のきっかけとしてよく使われる
ピボットコードは、転調のきっかけとしてよく利用されます。
転調先と共通のコードであるピボットコードを起点とすることで、違和感少なくスムーズに転調を行うことができるからです。
先ほどのキーCとキーGで考えてみましょう。キーCからGに転調するものとします。
例えば、キーCで『C→Em→F→Am』と進行して、このAmをキーGの2度と見れば、次に『D→G(キーGへ転調)』とするとツーファイブワンでスムーズに転調をはたします。

ピボットコードが使われている楽曲例
JPOPでもピボットコードはよく使われますが、最近のアーティストでいうと藤井風さん頻繁に使っているイメージがあります。
『きらり/藤井風』AメロからBメロ


AメロのキーはD、BメロのキーはFになります。
これは少し応用編。
キーDから見たサブドミナントマイナーであるGmを、キーFのⅡmとみたててスムーズに転調しているのがわかります。
実際に楽器で弾いてみるとわかりやすいですね。