この記事をご覧の方は、すでにダイアトニックコードを何となく理解している方でしょうか。
ダイアトニックコードの解説は、まず『3和音』を前提に話されることが多く、その後『4和音』を覚えていく流れとなります。
今回は、4和音のダイアトニックコードがどんなものか理解したい方に向けて、復習をしながら優しく解説していきます。
4和音のダイアトニックコードはどういうもの?
メジャースケールの7音をそれぞれ根音(ルート音)とすれば、7つのコードを作ることができます。
根音とする音から、一つ飛ばしで3つの音を重ねるとダイアトニックコードとなります。
例えば、Cメジャースケールの1音目、3音目、5音目を重ねるとCを根音とする、Cコードができます。
ダイアトニックコードについてさらに詳しい解説は『ダイアトニックコードとは』をご覧ください。
以下では、3和音のダイアトニックコードを理解した前提で、4和音のダイアトニックコードの解説をしていきます。
4和音コードの成り立ち
スケールの音を一つ飛ばしで3音を重ねると3和音のダイアトニックコードができました。
同じ要領で、4つの音を重ねると4和音のダイアトニックコードを作ることができます。
どんな音楽でも4和音のダイアトニックコードは使われますが、ジャズでは4和音がほぼ前提となって使われます。
Cメジャースケールの場合は、以下7つのダイアトニックコードが生まれます。
3和音との響きの違い
まず、3和音のダイアトニックコードは『ルート,3度.5度』の構成音でできています。
4和音の場合は、『ルート,3度.5度,7度』の構成音となります。
7度の音程は不協和音程のため、3和音に比べて不安定な響きとなります。
ある意味で3和音のダイアトニックコードは、安定的で正統派な印象。
4和音は、不安定ながらも感情豊かで深みがある印象。に感じるのではないでしょうか。
ここで、3和音と4和音のコード進行の違いを聞き比べてみましょう。
5音重ねるとどうなる?
『3和音のダイアトニックコード』『4和音のダイアトニックコード』があれば、5和音もあるのではないか?と考える方もいるでしょう。
しかし、ダイアトニックコードは基本的に3和音か4和音で話がされます。
さらに重なる5つ目、6つ目、7つ目の音はテンションと呼ばれ、テンションが重なっているコードをテンションコードと言います。
テンションコードは、4和音のダイアトニックコードにテンションがついたものになります。
4和音のダイアトニックコードを一覧で確認
ダイアトニックコードは、仕組みを覚えればコード表をわざわざ確認する必要もなくなります。
ただ、最初からダイアトニックコードを頭で導き出すのも難しく、その際は一覧表を確認するのも便利です。
以下では、メジャーキーとマイナーキーのダイアトニックコードを一覧で紹介します。
メジャーキー
マイナーキー