4和音のダイアトニックコードを詳しく解説!全キーの早見表まで紹介

執筆者: 中学2年生でギターを始め、高校卒業後、音楽専門学校へ入学しギターと音楽理論の基礎を学ぶ。 自身のバンドやサポート、セッションホストとしての活動をしていたが、現在はIT企業でのWEBメディア編集が主となっている。 ー監修(er-music編集部)ー エルエミュージックセオリーでは、楽典や音楽理論の分野に関わる情報を発信しています。音楽学校をでたライターにより執筆を行い、適宜情報を修正しながら運営してまいります。

この記事をご覧の方は、すでにダイアトニックコードを何となく理解している方でしょうか。

ダイアトニックコードの解説は、まず『3和音』を前提に話されることが多く、その後『4和音』を覚えていく流れとなります。

今回は、4和音のダイアトニックコードがどんなものか理解したい方に向けて、復習をしながら優しく解説していきます。

4和音のダイアトニックコードはどういうもの?

メジャースケールの7音をそれぞれ根音(ルート音)とすれば、7つのコードを作ることができます。
根音とする音から、一つ飛ばしで3つの音を重ねるとダイアトニックコードとなります。

例えば、Cメジャースケールの1音目、3音目、5音目を重ねるとCを根音とする、Cコードができます。

Cメジャースケールから生まれるコード

ダイアトニックコードについてさらに詳しい解説は『ダイアトニックコードとは』をご覧ください。

以下では、3和音のダイアトニックコードを理解した前提で、4和音のダイアトニックコードの解説をしていきます。

4和音コードの成り立ち

スケールの音を一つ飛ばしで3音を重ねると3和音のダイアトニックコードができました。

同じ要領で、4つの音を重ねると4和音のダイアトニックコードを作ることができます。
どんな音楽でも4和音のダイアトニックコードは使われますが、ジャズでは4和音がほぼ前提となって使われます。

Cメジャースケールとセブンスコード

Cメジャースケールの場合は、以下7つのダイアトニックコードが生まれます。

キーCのダイアトニックコード

3和音との響きの違い

まず、3和音のダイアトニックコードは『ルート,3度.5度』の構成音でできています。
4和音の場合は、『ルート,3度.5度,7度』の構成音となります。

7度の音程は不協和音程のため、3和音に比べて不安定な響きとなります。

ある意味で3和音のダイアトニックコードは、安定的で正統派な印象。
4和音は、不安定ながらも感情豊かで深みがある印象。に感じるのではないでしょうか。

ここで、3和音と4和音のコード進行の違いを聞き比べてみましょう。

3和音のコード進行

4和音のコード進行

 

5音重ねるとどうなる?

『3和音のダイアトニックコード』『4和音のダイアトニックコード』があれば、5和音もあるのではないか?と考える方もいるでしょう。

しかし、ダイアトニックコードは基本的に3和音か4和音で話がされます。

さらに重なる5つ目、6つ目、7つ目の音はテンションと呼ばれ、テンションが重なっているコードをテンションコードと言います。

テンションコードは、4和音のダイアトニックコードにテンションがついたものになります。

 

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4和音のダイアトニックコードを一覧で確認

ダイアトニックコードは、仕組みを覚えればコード表をわざわざ確認する必要もなくなります。
ただ、最初からダイアトニックコードを頭で導き出すのも難しく、その際は一覧表を確認するのも便利です。

以下では、メジャーキーとマイナーキーのダイアトニックコードを一覧で紹介します。

メジャーキー

メジャーセブンスダイアトニック一覧表

マイナーキー

マイナーセブンスダイアトニック一覧表