セカンダリードミナントを用いた転調方法
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公開日:2023年6月18日更新日:2023年10月22日
私たちがよく耳にする楽曲の大半部分はダイアトニックコードで構成されています。
ダイアトニックコードはその調性内で安定的に扱えるコードですが、それと対比するような語感を持つ言葉に『ノンダイアトニックコード』があります。
この記事では、ノンダイアトニックコードがどういったものを指すのか。また、どのように扱えばいいのかを解説していきます。
ノンダイアトニックコードとは、通常のダイアトニックコード以外のコードを指します。
ダイアトニック以外のコードと言えば、無数に考えられるため扱いやチョイスが難しそうに感じますが、いくつかの理論を覚えればおのずと導きだせるようになります。
「ダイアトニックコード以外」と言い切ってしまうと、無限なパターンが考えられてしまいます。
そうなると、さすがに調性音楽として機能しなくなるような無理なコードも現れます。
そのため、一般的に言われる『ノンダイアトニックコード』は、「ダイアトニックコード以外で、かつ無理のないもの」を指します。
この「無理のない」の範囲は、「音楽理論で解釈できるもの」ととらえると考えやすいと思います。
先ほど、ノンダイアトニックコードを「音楽理論で解釈できるもの」と範囲づけましたが、現代的なジャズ音楽なんかでは、理論で解釈するのが難しいコードも現れます。
これはそもそも、「調性音楽」という枠組みから逸脱していると考えられます。
その都度その都度転調しているとすれば解釈できないこともなく、ノンダイアトニックコードいうこともできますが、そもそもここにはダイアトニックコードすら意識されていないのかもしれません。
例えば、どんなコードをノンダイアトニックコードとすることができるのでしょうか。
ここからは、ノンダイアトニックコードと解釈するために必要な定番のものをご紹介します。
セカンダリードミナントは、ダイアトニックコード内のあるコードを、次のコードへすすむドミナントコードに変換するものです。
例えば、キーCで考えてみましょう。
Ⅲmは当然Em。
これをAm(Ⅵm)へのセカンダリードミナントとすると、E(またはE7)とすることができます。
特によく使われるノンダイアトニックコードです。
モーダルインターチェンジは、簡単に言うと同じ主音を持つ別のスケールからコードを借りてくるといったものです。
これには、モードという概念の理解が必要になるのですが、これでいうとよく耳にする『キーC』は実際は『Cアイオニアンモード』と言い換えることができます。
同じ主音Cのなかにも、7つのモードがあり、モードが異なればダイアトニックコードも異なります。
だとえば、キーCの音楽(Cアイオニアン)にCミクソリディアンモードの♭ⅦM7のコードを借りてくる。といった具合です。
すると、キーCにない『B♭M7』を扱うことができます。
裏コードは、ドミナントコードの代理となるコードを指します。
例えば、キーのCのドミナントは『G7』ですが、裏コードすると『D♭7』を代わりに扱うことができます。
これは、G7に含まれるトライトーンと呼ばれる不協和な音程を、D♭7が同じように含んでいるため、G7ほどの解決感はありませんが、C(トニック)に行きたい力が生まれます。
ここまでの内容をQ&A形式でおさらいしていきましょう。
飽きさせない音楽を作るために、転調はとても効果的です。 さまざまな転調方法がありますが、今回はセカンダリードミナントを使った転調方法について紹介いたします。 セカンダリードミナントを用いた転調方法 セカンダリードミナントは、ダイアトニックコード上のあるコードを一時的なトニック(I)と見立てた際のドミナント(V)コードのことを言います。 例えば、Cメジャーキーでは本来のドミナント(プライマリードミナ […]
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